- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505714
作品紹介・あらすじ
2020年のノーベル化学賞がゲノム編集技術に授与され、いま最注目の「遺伝子」。その研究全史をピュリッツァー賞受賞の医師が語る
感想・レビュー・書評
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プロローグが読み物として非常に魅力的で、引き込まれる。
その後もたまに本編の間に挿入される、著者の家族のエピソードに惹かれる。
本編は、面白いけど、ところどころ難しい。
遺伝子というものの発見・理解・活用の歴史だけど、後半の科学者の競争の部分はヒューマンドラマで、それを理解するために、何が争点になってどんな微妙な競争だったかは、科学的な説明がないと判らないので、その解説は不可欠だろうけど、そこが難しくて斜め読みになり、結局よく判らないという。
下巻がどんな内容か気になるけど、この先はさらに難しい話になるのでは?と思うとやや腰が引ける。 -
遺伝子はもともと得体のしれない科学であった。進化の研究が進むにつれて、遺伝子の存在が明らかになり、そこから遺伝子を利用した研究へと切り替わっていった。遺伝は父と母から半分ずつ受け取り、それが発現するかはわからない。時たまおきる突然変異が進化へと繋がっていく。遺伝子によってタンパク質が作られる。プラスミドに入れて、他の生物に注入できるようになって、遺伝子を改変することが可能になり、くすりなどかつくられるよになった。
遺伝を明らかにしたのはメンデルなどの細かい実験の賜物であった。遺伝子を完全に操ることは他のどの科学よりも生物の根源に関わってくるのだと感じた。 -
まだ遺伝子という概念が存在していなかったダーウィンの時代から、1900年代後半に至るまでの遺伝学の通史。メンデルのエンドウの研究やワトソン・クリックのDNA二重らせんモデルなど、これまでポツンポツンと理解していたエピソードが、線として繋がり語られていく。上質な講義を聴いているかのようだった。
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本書は遺伝子の発見から現代の遺伝子編集技術に至るまでの歴史的な旅を描いている画期的な作品です。遺伝子の複雑な科学的知見を、誰にでも理解できる言葉で解説する筆致は抜群です。特に、遺伝子操作の倫理的な側面についての議論は、未来の科学と人類の方向性についての重要な問題提起となっています。未来の科学と人類の運命についての理解を深めたい方にお勧めの作品です。
植沢芳広
https://kensaku.my-pharm.ac.jp/opac/volume/273161 -
人間が遺伝子を見つけ、遺伝子を解析して、遺伝子を創造するまでの物語。非常に面白く、職業柄プログラミングとの接点もあり楽しく読めた。
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かなり質の良い本。上巻はメンデルから優性学を経由してクローニングまで。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/765456 -
原題:The Gene: An Intimate History (Scribner 2016)
著者:Siddhartha Mukherjee
監訳:仲野 徹
訳者:田中 文
ISBN 9784150505714
製造元 09789698
原産地 9784150505714
◆NYタイムズ・ベストセラー1位。遺伝子が握る人類の運命とは?
2020年のノーベル化学賞がゲノム編集技術に授与され、いま最注目の「遺伝子」。その研究全史をピュリッツァー賞受賞の医師が語る
〈https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014778/pc_detail/〉
【メモ】
〈https://en.m.wikipedia.org/wiki/The_Gene:_An_Intimate_History〉