スタンフォード式 人生デザイン講座 (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房
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本棚登録 : 1935
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150505462

作品紹介・あらすじ

就職・転職からセカンドキャリアまで、人生の転機で自らに向き合い、幸福で納得のいく人生をデザインする実践法・思考法を伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 音読で読了しました。時間かかった〜。

  • 結構ボリュームがあり、読みごたえがありました。

    特に、第7章の仕事さがしの落とし穴については、求人や面接などについての記述、たいへん参考になりました。
     夢の仕事はまず公開されない、職務記述書だけでは、採用に必要な条件はわからない、スキルとは前任者が持っていたスキルである
     公募している条件とうまくフィットさせないと面談はこない、面接官はすべての経歴書をみない、キーワードで検索するだけ。

    デザイン思考をつかって、よりよい人生を設計していこう、よい人生は1つではなくいくつもある、が結論とおもいました。

    ・ライフデンザインのマインドセットは5つ
     ①好奇心(興味をもつ)②行動主義(やってみる)③視点の転換(問題を別の視点でとらえなおす)④認識(人生は、プロセスだと理解する)⑤過激なコラボレーション(助けを借りる)

    ・デザイン思考では、問題解決と同じくらい問題発見も重視する
    ・解決しようのない問題は「重力問題」として、あきらめて、回避する。
    ・ワーク・ライフ・バランスの四つの分野がある 
     ①健康②仕事③遊び④愛

    ・人生のコンパスをつくるには、部品は2つ
     ①仕事観 やりがい ②人生観 自分にとってもっとも大切なもの

    ・あなたの人生に与えたいものはいたってシンプル それは、一貫性 あなたの人間性、あなたの考え方、あなたの行動に一貫性を持たせること

    <コンパスができたら、次は、道を探す>

    ・熱中、エネルギー そして、フロー状態
    ・人生の道探しにとって、重要な要素は、楽しいこと、熱中できること、ワクワクすること
    ・自分の新しい面を知るためのツール、AEIOUメソッド ①A Activity:活動 ②E Environment:環境 ③I Interaction:やりとり(関係性) ④O Object:モノ ⑤U User:人

    <アイデアを出す>

    ・アイデアを出そう。優れたアイデアが多ければ多いほど、そのなかからよりよいアイデアを選べる。
    ・どんな問題であれば、絶対に最初に思いついた解決策をえらばない。
    ・アイデアがわく、マインドマッピングをつかう
     ①テーマを選ぶ
     ②マインドマップを描く
     ③いくつかの単語をピックアップして混ぜ合わせ、コンセプトを導き出す
     ④マインドマップを三種にして、熱中、エネルギー、フローのマインドマップをそれぞれ完成させよう

    ・イカリ問題:その場に居座ってなかなかどいてくれない問題:他の可能性への視点を切り替え、行きづまりから抜け出すべきだ。

    ・冒険プラン:今後5年以内の三通りの人生プランを書き出そう:可能性を書くもので、優先度をつけてはいけない
     ①人生1 現状 ②人生2 プラン1が突然だめになった場合のプラン ③人生3 お金や世間体を無視するとした場合のプラン

    ・仕事や人生のプロトタイプを作る:間違えてもいい

    ・ブレインストーミングをしてみよう
     ①質より量
     ②良し悪しの判断を後送りにしアイデアをどんどんだす
     ③他のひとびとのアイデアを発展させる
     ④大胆なアイデアを歓迎する

    ・幸せを呼び込む選択をする
     ①いくつかの選択肢を集め、生み出す
     ②選択肢を有力候補へと絞り込む
     ③選ぶ
     ④自分の選択に悩む

    ・失敗には、ワクチンはないが、免疫をつけることはできる
    ・人生はプロセスであり結果ではない

    ・失敗を成長につなげるステップ
     ①失敗の記録をつける ②失敗を分類する ③成長のヒントを見つけ出す

    ・共創:協力者、メンター、コミュニティを形成、相談とアドバイスをもらう
     相談:相手の考えを明確にする手伝い
     アドバイス:自分の意見を相手に伝える

    ・自分を磨き、自己を成長させていくことが何よりの生きがい

    目次は以下の通りです。

    文庫版まえがき
    はじめに
    第1章 現在地を知る
    第2章 人生のコンパスをつくる
    第3章 熱中できる道を探す
    第4章 行きづまりから抜け出す
    第5章 人生プランを描く
    第6章 プロトタイプをつくる
    第7章 仕事さがしの落とし穴
    第8章 夢の仕事をデザインする
    第9章 幸せを選びとる
    第10章 失敗の免疫をつける
    第11章 チームをつくる
    最後に

  • 普段人生を一つの計画とみなしている夢にむかって真っ直ぐに進んでいく人は、傍から見て魅力的ではないだろうか。しかし、その結果は必ずしも、当人の幸福に結びついていない。ふと、鏡を見たときに「自分はこれでよかったのか?」と自問するときがある人が社会には数多くいる、この事実からこの本は出発する。
    著者が提示する解決は、人生をデザインすること、デザイナーのように試行錯誤し失敗を繰り返しながらも幸福な生活をつかもうとすることである。それはどういう人生なのかといえば「・あなたの人間性
    ・あなたの考え方
    ・あなたの行動
    の三つがスロットマシンのようにぴたりと揃う人生だ。」(p52)
    ということになる。
    これらの一致を目指すための考え方、道具が紹介されている。

  • 自分はこのままでいいんだろうか?本当は何がしたいんだろう?って思ったり、生き方についてよく考える。多くの本は、やりたいことがわからない人に対して、「とにかくいろんなことに挑戦してみる。その中で自分に合うものがわかってくる」というような内容が書かれている。
    この本は、今すでにやっていることから、自分には何が向いているか考える。具体的には、行動記録をつけて、日々の作業の中で熱中していることを探ってみたり。
    その他にも、いろんなワークがあって、実践できるようになっている。ワークライフバランスについて考えたり。様々な人の例が載っているのもいい。
    生き方にについていろんな役に立つことが書いてあるので、これからも読み返せるようにしたい。

  • ■この本の評価
    4.8/5(マイベストブック)

    ■この本の感想
    進路に悩む受験生、社会に揉まれる会社員、セカンドライフを迎えたおじいさん老若男女、全ての人にお勧めできる「ライフデザイン」の指南書です。

    スタンフォード大学の人気講義の講師ビルバーネット(とデイヴエヴァンス)が著者の作品で、非常に
    ・分かりやすい…読者への語り口調で難しい言葉は使っていない
    ・納得しやすい…実例が非常に多く、身近であるある
    ・実行しやすい…何をすればよいかは本にそのまま載っている
    本でした。

    一方で、ある意味「ヘビィな本」だと思います。読んで終わりではない、むしろ読んでからがスタート。内容はみっちりあります。
    この本はゴールなどない、途方に暮れるほど可能性がある人生に対して、向き合うためのマインド、ツール、陥りがちなミスをしっかりと解説して、順序だてて語っているため、実際にやるのは読んだ読者にかかっています。

    私はまず「現在地を知る」ために、ワークライフバランスの4つの分野から、見つめてみようと思います。

  • 人生はプロセスだという考え方は、気づき。

  • ここ2年くらいの最大の関心だったデザイン思考を人生に適用するならどうやるか、という講義の書籍化したみたいなもの。求めていたところにピッタリハマる感じで良かった。実際にどう使われているかを見て学ぶことが多い。
    191203

  • <目次>
    文庫版まえがき
    はじめに~ライフデザインで人生の問題を解決しよう!
    第1章  現在地を知る~だれも自分の問題をわかっていない
    第2章  人生のコンパスをつくる~なぜ、一流のひとは正しい方向に進めるのか?
    第3章  熱中できる道を探す~消耗しない働き方
    第4章  行きづまりから抜けだす~いつでも新たなキャリアは築ける
    第5章  人生プランを描く~「最高の人生」を諦めるまえに考えるべきこと
    第6章  プロトタイプをつくる~人生を成功に導く魔法の道具
    第7章  仕事探しの落とし穴~ほかの応募者を出し抜く就活術
    第8章  夢の仕事をデザインする~仕事のオファーが舞い込む驚異のアプローチ
    第9章  幸せを選びとる~「幸福なひと」と「不幸なひと」を分けるもの
    第10章  失敗の免疫をつける~「やり抜く力」を伸ばすには?
    第11章  チームをつくる~一流の仕事の共通点
    最後に  

    <内容>
    2017年に発行された『LIFE DESIGN~スタンフォード式最高の人生設計』を改題・文庫化したもの。タイトルに「ライフデザイン」とあるように、デザイナーの仕事の仕方で、人生設計をしよう、そこには「完璧」はありえず、「失敗」を重ねながら、「成功」をつかみ取るスタイルが説明されている。読み物としてだけではなく、さまざまな作業シートが載っているので、説明と具体歴を踏まえながら、自分でシートを書いていくと、自ずから「人生設計」のイメージが湧く構造となっている。読んでいると、勇気が出る。「人生100年」時代に、具体的な行動指標が作れるのではないか?

  • 判断するときに必要なものは情報ではなく、気持ちでしょうね。

  • 必要なところだけザラ読み
    愛、仕事、健康、遊びの4つをセルフチェックする

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