グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅 (ハヤカワ文庫NF)
- 早川書房 (2018年12月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505349
作品紹介・あらすじ
雲の上は信じられないほど感動に満ちている――現役パイロットが空旅の愉しみと飛行機の神秘、上空で見た絶景について語り尽くす
感想・レビュー・書評
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空を愛する現役パイロットによる、空、旅、飛行機に関するエッセー。
やっぱりパイロットって、飛行機が好きな人が多いんですね(笑)。著者は、自分の愛する飛行機を飛ばすべく、パイロットになったという。
それと興味深かったのが、著者が意外に日本好きっぽかったこと。学生の頃、前職のコンサルタントの頃、そしてもちろんパイロットになってからも日本を訪問している様です。学生の頃は、日本語も多少覚えていたみたいですが、いまはすっかり忘れてしまっている様です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現役のパイロットが書いた珠玉のエッセイ。海外出張のタイミングを待って、満を持して機内で読了。
「私にとってパイロットに勝る職業などない。地上に、空の時間と交換してもいいような時間があるとは思えない」と語る著者のみずみずしく、詩的な文章から、空と飛行機と自身の職業に対する愛情がほとばしる。
飛行機の仕組みや航路の確認など専門的な内容から、コックピットから見る絶景、そして一期一会にも関わらず育まれるパイロット同士の友情の話まで。いくらかでも空や飛行機に興味がある人なら、パイロットにならなかった自分をきっと後悔するに違いない。
その中の一人になったワタシにできることは、次回のフライトで窓際席を取って、空の風景と主翼の観察をすること。著者がここで語ってくれたことを少しでも体感できるように。 -
ブリティッシュ・エアウェイズのパイロットを務める著者が、パイロットだからこそ語れる空のことイロイロ。パイロットあるあるや、航空界ならではのエピソードなどどれも興味深く読んだ。私達は知らないけれど世界共通の空の常識、読み応えありありでした。
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パイロットによるエッセイ。
とても色彩豊かな表現で風景が目に浮かぶようでした。
専門用語の説明とかも挟まれており、今後、他の航空機関系が出てくる文章を読むときに役立ちそうです。
たまに挟まれる家族エピソードは、このエッセイの内容で入れなきゃ行けなかったかはちょっと疑問。
家族成分を減らして同業者成分を増やしても良かったかな。 -
ちょっと物理とかの話がおれには小難しかった
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空を飛ぶこと、空の世界をこれほど魅力的に描いた本がかつてあったのだろうか、と思うほど、文章で空にまつわる感動が表現されている。
これを読んだ後の人生では空の旅がより豊かなものになることは間違いない。 -
10代で読みたかった
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空港でこの本を読むと決めていた。
夜、ベッドの中でページをめくると、そこには世界が間違いなく
「空からの視点」で語られていた。
もちろん空だけではない、たくさんの街の空気や時間を感じられる。
そんな素敵な一冊だからこそ、飛行機と共に読みたいと思った。
出来るなら国際線の中で、ゆっくりと眠りにつく前にページをめくり、
旅先で読み終えて、帰りの飛行機の中で隣り合わせた方に渡して。と、
本も旅をするように、読みたいなと思った。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/765431 -
現役パイロットのエッセイ。
人が空に夢を抱くのはなぜなのだろう?
飛行機が好きで、常にコックピットからの景色が見られたらどんなにか!と思ってきたけれど、
このエッセイで美しく広大に広がる空の旅が少し出来た気がする。
パイロットが見てきた空の風景、陸の景色、瞬時に代わっていく空の移ろい、色、自然現象。
とても美しく描かれています。専門的な航空知識も分かりやすく交えて紳士的な文章。
珠玉の読書体験が出来ました。