日本‐呪縛の構図:この国の過去、現在、そして未来 上 (ハヤカワ文庫 NF 513)
- 早川書房 (2017年12月19日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505134
作品紹介・あらすじ
歴史への省察を通じてこの国を縛る鎖の存在を暴き、希望にいたる真の道を示す。在日40年の元投資銀行家による、日本論の集大成
感想・レビュー・書評
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外国人ならではの視点で、日本の近現代歴史を解き明かす。明快かつ詳細な記述で面白い。
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外からの視点であるが故に"忖度"なく日本という社会について語っている。
ところどころ「それは違うのでないかい?」と感じる箇所もなくはないが、もしかしたらそれは読み手であるこちらの先入観なのかもしれない。
巻末の人物名鑑をもっと充実してくれたらなぁ。 -
「高貴なる敗北者」といったキーワードを使い、上巻では平安時代から江戸時代を経て松田聖子まで、日本がどのように呪縛されていったのか、を俯瞰する一冊。
それなりに「これは勘違いだろう」「これは事実じゃないだろう」と感じる部分はなくはない、が、これが客観的に見た日本の姿であり、国の成り立ちなのが良くわかる。
基本的に平安時代などの風習などが、現代に照らし合わせてどのように引き継がれてきたか(または衰退したか)がよくわかるように記載されている。
たんなる歴史書としてではなく、常に過去が現在に影響を与えているということを前提として書いてあるあたりがバタ臭くて良い。
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