アリエリー教授の「行動経済学」入門 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 早川書房 (2017年7月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505011
作品紹介・あらすじ
面白実験とケーススタディで解き明かす、私たちの不合理さ。ビジネスや日常生活に応用すれば、人を動かせる、自分を変えられる!
感想・レビュー・書評
-
講演内容をまとめたもののため、平易な文章で読みやすい。参加者との遣り取りも軽妙で、豊富な実験結果に基づいた内容は説得力がある。ただ、被験者にされたらトラウマになりそうなものもあるが...。他作品にも触れてみたいと思わせてくれる一冊。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「予想通りに不合理」を読んで、
同じ著者でもう少し行動経済学について知りたいと思い、
手に取りました。
読む順番的にはこっちが先の方が良かったかも!笑
NHKの番組?を書籍化したようで、
著者と観客(聴講者?)の対話で進むので、
わかりやすく読みやすかったです。
「予想通りに不合理」で取り上げていた内容も出てきます。一部重複ですね。
ただ、おさらいという感じで読めて良かったです。
最初は、便器から出てくる水を飲めますか、という。
普通に飲料水でも、便器から出てくるというだけで、飲めない人がいる。
これは頭では(飲料水と)わかっていても、体が感情が拒否すること。
確かに、見た目やシチュエーションが大事で、人間は流されやすいのかも。
へぇ~というところから始まります。笑
間違った答えでもみんながそれを正解と言い続けると、
自分の考え(本当の正解)に自信が持てなくなる。
匿名性が高いと人は好き勝手に振る舞いが増える。
出費の痛みがあるから、現金より電子マネーの方が支払いやすい。
スキルに対してお金を払いたくない。
最後の解説でも触れていますが、
大体の人は、不合理な行動をしたとしても、
でたらめでもランダムでもなく、パターンがある、と。
生活の至る所にある気がして、
でも無意識で気づいていない気がする。。。苦笑
たぶんカモられてます、私。苦笑
1~2回だと頭に定着はしないので、
折を見て他の本も読んでみようと思います。 -
人の感情が何によって動かされ、行動に繋がるのか。本書では数々の実験結果とそこから導かれる推論が示されるが、そのどれもが「確かにそうだろうな」と納得できる内容で、自分の体験と照らし合わる読者も多いと思う。講義形式でやり取りが進むが、教授として問題点を分かりやすく絞り込んでいく手際は入門に相応しい読み易さ。実験からは、人の情動や思考には、国籍や年齢など属性に関わらない普遍性が見て取れ、これほど学問が発展した世の中にあって、いわば動物としての特性、あるいは限界を突き付けられてる印象さえ受けた(あくまで大多数の傾向の話ではあるが)。経済学に関心が無くとも、心の話は万人に身近な話として楽しく読めるはず。誰にでもお薦めできる良書。
-
ボーナスの翌日のデータに面白い傾向が現れた。そこに、「残存効果」が見られた。
翌日の成果を比べると、ボーナスがお金だった人たちは、ボーナスなしの人たちと比べて15%成果が落ちた。「昨日はボーナスがあったけど今日はないから、やる気が起きない」と思った。
お金を渡すと人々は計算高くなり、成果が下がることさえある。 -
ダン・アリエリーの本がただ読みたかった。行動経済学本はあるが体験に結びついているので、他の本より面白い。自己コントロールは環境設定が大事。自分の行動は自分の意思なように見えてそうじゃない。
-
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1197436 -
2023年度【国際学部】入学前知トラ「課題図書」推薦作品
OPAC(附属図書館蔵書検索)リンク
https://opac.lib.hiroshima-cu.ac.jp/opac/volume/351577?locale=ja&target=l -
人は合理的なときばかりではない。
思い込んでいた意思決定の原理が
実際は違っていることに気づきました。
学生向けの講義なのでとても読みやすかった。
著者の他の本も読んでみます。 -
行動経済学を学ぶ良本。
人間の決定・行動は不合理であり、心理学を学ぶとある程度のコントロールができる。
対話形式かつ例題をとおして、おおよその行動経済学を学ぶことができる。