- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150413316
作品紹介・あらすじ
調査船が漂着した孤島には、謎めいた施設が遺され、得体の知れない何物かが潜んでいた
感想・レビュー・書評
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大ボリュームながら全体的に失速気味なのが残念である。ある島にいるとされる怪獣やキメラたち(様々な動物の掛け合わせた怪物たち)の存在は実に興味深いものの、パッとしないまま終わってしまったという印象が強く残った。またこの作者は日本に恨みか何かあるんだろうか。もう少し自国が戦争中、他国に何をしたかは勉強しておくべきだと思った。
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プロジェクトマイゴにつながる作品。
南海の孤島、怪獣、というだけで心が浮き立つ。 -
とても収まりの良いモンスター・パニックもの。破綻させることなく安定のB級ホラー・テイスト。面白かったです。
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なんちゅーかゲテモノです。
言うならばB級SF映画、「マックイーンの絶対の危機」みたいな?
結構エグい描写が有るので、そういうのが嫌いな人は読まない方がいいです。
「遊星からの物体X」系のSF映画が好きな人には堪りません、大好物でしょう。
ラストとエピローグは好きです、こういう救いようの無い終わり方。映画向きだけど731部隊が前提だからな〜。
チョット前提を変えないと日本公開は無理かも。 -
表紙の「ヘルメス(カドゥケウス)の杖」と「孤島」が示す通りハーバート・ジョージ・ウェルズが1896年に発表した小説『モロー博士の島』という≪大鍋≫に「バイオハザード」を始め日本の怪獣映画、海外B級ホラー映画のエピソードをみじん切りにしてじっくり煮込み、隠し味に日本の「731部隊」やドイツ赤十字が「アウシュビッツ」で行った医療実験のシチュエーションを加えた超B級ホラー映画のノベライズのような作品。
アメリカでも人気のあるモンスターキャラクターである日本の『ゴジラ』がアメリカによる水爆実験で生まれたという設定に対して、日本の731部隊が孤島で実験していた結果、怪物の住む島が出来たという設定は現代の若手アメリカ作家らしく、なんともストレート。導入部分の登場キャラクターを紹介する前半のエピソードはいささか冗長で斜め読みで飛ばしても何ら影響はないように思えるのでもっ刈り込めば読みやすかったし、先が見えすぎる「お約束」なシュチュエーションで540ページ超えのストーリーは長すぎ。
しかしB級ホラー映画やおバカ映画が好きな人には琴線に触れる作品であることは請け合い。この手の「方面」が好きな人はストーリー中の<元ネタ>探しも楽しい。原題の『ISLAND731』はズバリ『731部隊の島』!直球である。しかし、テーマには「日本批判」はないからそこは安心。