ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫 JA オ 6-33)

著者 :
  • 早川書房
3.86
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本棚登録 : 134
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313906

作品紹介・あらすじ

陸海が重素雲で覆われた地球。生活資源となる浮獣のハンターにスカウトされた少年リオは、まだ世界の成り立ちを何も知らなかった

感想・レビュー・書評

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  • 良くも悪くも娯楽に徹した作品
    設定は色々可能性を感じさせるけど、人物像が画一的でジャンプとかにありそうな話と思った
    電車でさっくり読むにはちょうどいいかも

  • すごく楽しくわくわくしながら読み進めた分欠点も目についてしまった。よいところと悪いところが極端に出る作品だ。
    プロ同士の掛け合いがわざとらしくてしんどい。自分もプロの端くれだが、一々最高の仲間と宴会だみたいなことは思わない。
    基本的にキャラクター小説なので人物造形に深みがない。
    男の子はお仕事を頑張っていれば勝手に女に惚れてもらえるんだよ、という童貞男子の夢。
    世界の成り立ちの謎が勿体ぶられた割にあっさり明かされて拍子抜け。
    他方でモンスターが泣くところとかはすごくよかったし、後半までパートナーとしての関係を構築してからの濡れ場はすごくどきどきした。
    空戦の描写が適当すぎるのはなんとかならないのか?
    あと楽観的なストーリーの中に一点だけ人生の苦味があるのはいいことだと思うけどそれをアバズレ系女子1人に押し付けるのはフェミニズムおじさん的には許せないなー。アバズレが敗れ純潔が勝つみたいな図式にイライラ。

  • 信頼のブランド、元気が欲しいときの小川一水!

  • 安定の小川一水さん
    面白かったけれど、もう一つワクワク感がなかった

  • 安定して面白い。
    続編とか派生した話が書けそう。(あるかも)

  • そして飛行機で「空」
    ジュブナイルな陸海空なお話を楽しめました♬

  • とても読みやすく3日で読破。
    本人のあとがきにもあったように今流行りのMMORPGのような設定で、読んでる最中にも
    これはアニメ化されてもおかしくないなぁ
    と頭の中で絵を動かしてしまった。
    アニメ化期待するけど主人公のキャラクターとかヒロインとの関係性が時代のメーンストリームから外れてるのかなぁ

    それだけキャラクターの造形とか設定がわかりやすいものだったんだと思う。

    主題はよく言うと平易で簡潔、悪く言うと表面的で安易。自分には深さまでは読み取れず。

    何かを学んで自分の肥やしにするというよりはSFボーイミーツガールの青春モノとして娯楽的に楽しむ作品のように感じられた。主人公の成長、関係性や思考の変化があり、また、敵を倒して金を稼ぐ、金を稼いで強い装備へ、さらに強い敵をもとめて別のフィールドへ、そうして物語の確信へ踏み込んでいく様はさながらRPGだった。
    奇を衒わない王道で爽やかな読後感があり読中から読後まで世界観に魅了されっぱなしだった。

    個人的には読後感が爽やかすぎて★3つ。もっとやり切れない思いとともに読者に正解を模索させる展開だと自分好み。ただの好みの問題であって、ハマる人にはがっつりハマるんだろうなぁと思う。

  • 34:小川さんがSFファンタジー空戦を書くとこうなるのか、を味わえる贅沢な一冊。一部の設定が「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」に繋がるのかなーとも思いつつ、機種ごとの特性を活かした浮獣との空戦、人々の暮らしぶりなど文化面の設定も楽しめました。レッソーラが好き!

  • ラヴ&ピース。それに尽きる。

    自分の中にたくさんのひとが居て。
    ある程度まとまってはいるんだと思うけれど、性格も言葉遣いも様々で。
    結局なんとなくそれらしい自分、みたいなものが表層としてあって
    でもそれは皆そうだよなぁ、って思うんだけれど。

    何がいいたいかと云うと、こういうズブズブの青春冒険小説みたいのを、しっかり楽しんでる自分というのはいつからここに居て、いつまでここに居てくれるのだろうか、と不安になるときがある。
    ここまで来たんだから最後まで付き合えよ、と思う反面、
    そんな自分は疾うに居なくて、その自分が忘れられなくて焦がれてるだけのような気もして。

    まるで自分に恋してるみたいだ。

    しかしそういう自分の為になら、
    なんとなくうまくやっている(出来てないって?)表層の自分なんて、
    死んじまっていいとさへ
    想うのだよ。




    『アステリズムに花束を』収容の短編、「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」に見事にやられて、さてじゃあ何を、と思っていたらこれである。しかも「ツインスター」は加筆されて長編化するらしいじゃないですか…ハヤカワさんの思う壺、なルートである。呑気にわくわくしてよう…

    解説の笹本さんにキュンときたので、妖精作戦読み直します。
    ああ、青春の声が聞こえる。



    もっと高くてもおかしくないけど、きっと次作にもハマる予感がしているので☆4。どんな評価の仕方やねん。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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