マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-13)
- 早川書房 (2012年8月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310776
作品紹介・あらすじ
戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男-ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを"廃棄"するための部隊が研究所に迫っていた…『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ウフコックとボイルドの話。 この時点では、ボイルドがウフコックのことを大事に思っている状態。
-
マルドゥックスクランブルにも登場したボイルドというキャラクターの過去の物語。
ボイルドとウフコックの関係を見ている笑っちゃうけど、じりじりと悲しさも湧いてくるのが辛いね。
ボイルドの一人称視点の文体はスプライトシュピーゲル感あってエモい。 -
再読。
なんだろ初めて読んだときの方がドキドキした気がする。
この巻では異能バトルが本格的に始まらないからだろうか。
終盤になるにつれて戦いが壮絶になっていくので、まあ仕方ないのかもしれない。
とはいえウフコックの悩む姿はとても愛くるしく、ボイルドの静かな狂気も不穏でよい。
久々にみんなに再開した感じ。 -
素晴らしい。
-
文体はボイルドの客観的かつ冷酷な視点を表現しているのかと思ったが、他の方のレビューを読んでクランチ文体というものだと知る。なるほど。しかし作品にマッチしている。
映像的に目まぐるしく展開していく疾走感あるアクションが楽しい楽しい。ボイルドのチート能力っぷりは『スクランブル』でよく知っているが、彼の鉄壁のメンタルがまだ築かれていないあたりが不安を醸す。限りなく強いはずがどこか危うく、一歩間違えばすぐに誰かが死んでいきそうな雰囲気。先が楽しみ。 -
冲方的クランチ文体初体験。素地があったおかげか意外と馴染みやすい。字コンテ的な?感じか。テンポがとても良くなるが、想像力が追いつかない時もある。
-
マルドゥックスクランブルよりもこっちの方が好きかも?
ハードボイルドな刑事ものっぽい感じが良い
フライト刑事はマット・デイモンにやってほしい(笑)