ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫 JA ノ 3-12)

著者 :
  • 早川書房
3.89
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本棚登録 : 722
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310745

作品紹介・あらすじ

高校の化学部部長・浅倉泉が発見した物質が世界を変える──星雲賞受賞作、ついに復刊

感想・レビュー・書評

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  • 短編だし途中かなり強引な展開もあるけれど、簒奪者やフライバイほどでは無いがリフトオフ程度の面白さは感じた。なにより氏の作品は根が明るく未来への希望が伴っているので好みだ。

  • 技術の発達によって、テクノロジーが怖ろしく発達する、と言ふナニ。
     なんかのコミューンが空中に出来てゐると言ふのは面白い。
     南洋の土人のなんかと、最新科学がくっつくのは面白い。
     異星の知性体との接触がまぁ、うーん。

  • いいな~こういったマイナス要素に着目しないSFは。
    一人の女子高生(のち社長)が世界の倫理観やら関係なしに自分のしたいようにする。
    星雲賞受賞だそうで。
    中学時代に「星虫」を読んだ時の気持ちを思い出した。

  • 若干展開が急だけど、新しい世界を見せてくれる。

  • "ふわふわ"は商品名、"泉"はリケジョの主人公の名前です。
    偶然の事故でできた物質が人類の科学を飛躍的に発展させることになり、遂には軌道エレベータまで作ってしまう。
    さらに異星文明との接触もあり、とても楽しい内容でした。
    主人公のキャラクタも申し分ありません。

  • 今まで読んだ本の中で最もトントン拍子。
    泉さんはハイスペック系の頂点に立てると思う。

  • 表紙とタイトルに騙されるのが気持ちいい、本格ハードSF系ライトノベル。堪能しました。
    ただ、せっかく魅力的なテクノロジーなのだから、社会がどう変わるかと言うような本格的なエクストラボレーションを期待してしまった。ちょっと残念。あとがきを読むとある作品の展開を意識したということなので仕方ないのかもしれないけど。実際には単分子膜に近い薄膜で真空を保持するのは難しいだろうな。結晶構造の隙間を通り抜ける気体分子がいるはず。
    あと、アンディ・ウイアー「火星の人」読んだ後だと、やっぱり「夾雑物」問題を意識しちゃう。そこが良い、という向きもあるはずとは思うんですけど。

  • 出だしから、娘そっくりで面白い。科学的考証を積み重ねて突飛な世界を作る、SFとはこうあるべきだな。復刊ハヤカワ文庫のあと書きに、種明かしが述べられている。
    アーサー・C・クラークの作品に『楽園の泉』という軌道エレベータに関する作品があるのだが、それのオマージュである。主人公の名前が「朝倉」泉、そして軌道カタパルトを建設する。

  • 久しぶりのSF.良かった

  •  ラノベレーベル初出だと聞いて楽に構えると痛い目を見る作品。ノリこそラノベらしく軽くて、物語もトントントトンと進んで行くが、テクノロジーと用語の量はがっつりハードなSFで頭がパンク寸前でした。
     偶然の産物として理論上は可能な物質を生み出した女子高生。と、ハードもありつつ続きは気になり話の掴みは良かった。ですが…
     経営が絡んで来てから利権や思惑絡みで乗っ取りや痛い目見たり、そこから逆転劇が…なんて事は無くただひたすらに技術発展を突き進み、どんどんスケールがでかくなっていった!
     個人的にはSF要素はソフトに抑え、人物と心理の描写や物語性は分厚い作品を好むので、真逆で少しだけ苦手な印象となりました。

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