太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1)

  • 早川書房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150205676

作品紹介・あらすじ

世界を救う力を秘めた少女アリーナと、彼女を守ろうと誓う少年マルの波乱万丈の冒険譚

感想・レビュー・書評

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  • 策謀激しいな
    しかしできることが少ないし夢見がちなことを責められない
    でも!立ち向かう

  • ジェンヤの能力が便利、展開的にも便利

  • よく翻訳小説だとストーリーの波に乗って行けるまで時間が掛かったりするのですが、こちらはすんなりと引き込まれました。主人公アリーナの身に降りかかる出来事、環境の変化にハラハラです。闇の主は折角顔が良いのだから、ザ悪役!って設定じゃなくアリーナがグラつくくらい同情できるとか共感が出来るとかあったらもっと萌えるな。それと、ジェンヤにあれこれ全身整えてもらいたい!取り合えず面白いので先を急ぎます。

  • 化物の住む領域「偽海」をなんとかできる力を秘めた、
    太陽の召喚者の物語。

    非常に波乱のある物語です。
    ゆっくりとすぎる訓練時代、戦いの準備。
    そして息を呑むような戦いの数々。
    スピード感がとっても上手だと感じました。
    ロマンスと、不気味さと、
    どうしようもない絶望とそれに負けない一途さを感じます。

    文章がすごく好みで、
    折れそうな心、でも信じたい思い、
    そんな気持ちにさせてくれます。

  • 図書館で。
    面白くないわけじゃないけど何かが足りない気がする。なんだろう。訳が固いのかなあ?
    というかヒロイン成長物語って何で最初にヒロインが美人じゃないって力説しないといけないんだろうか。まあ大抵後には美人になるんですけどね。大体表紙の美少女は誰だ?(笑)最初から美人だと読む人が感情移入しないからだろうか?でも他に出てくるのは美男美女ばかりでなんか笑えるんですが。そして表紙絵は能力者の着るコフタ?だかケープみたいなのかと思ってイメージ違うなあと思ったのですがお披露目会の時のドレスなのかな。

    そしてヒロインは自分には居場所が無かったとか誰も自分を必要としていなかったとか自己評価が低い割にえらい自己主張は強くてちぐはぐ。もっとこう主張していいんじゃない?と言う時に黙っていてそこは大人しくしたがったらという時にくだらない言い訳やら否定をするので本当に面倒くさい。確かに拗ねている子供って感じでしたね、前半は。

    世界を二分する闇の海とそこの調査のしみったれた話と王宮の豪華な話と逃亡と対決が色々ごっちゃになっていて何となくふうん、という感じで読み終わってしまいました。結局能力者の力ってなんだ?とかこの世界の成り立ちはとかはあまり描かれてなくてこんな人たちが居ました、という力技で終わった感じ。大体マルは何者なんだ?彼女の恋しい男ってだけなのか(笑)
    続きは…気にならないこともないけど微妙だなあ…気がむいたら読むかという感じです。

  • ハヤカワ文庫のFTは大好きですが、読むのは少し久しぶりかもしれません。
    なんだかある日急に読みたくなって、手にとった一冊です。
    ハヤカワFTの中の一冊としては、ちょっと軽い読み応えな雰囲気でしょうか。でも異世界ファンタジー小説として、世界観やそこで活躍する魔法など、とても興味深くて面白いと感じました。

    お話の構成自体は、最初と最後は急展開なんだけど、中がちょっとゆったりと進む感じでした。
    孤児の少女アリーナが、<太陽の召喚者>としての力に目覚め、王宮に迎え上げられ、ハンサムで絶大な権力を持った<闇の主>の膝下でさらにその力を磨くが……、みたいなお話で、アリーナの幼馴染で、優れた<追跡者>としての能力を持つマルと、<闇の主>というふたりの魅力的な男性を配置した、三角関係物のロマンスありなありな物語になっています。

    でもそのロマンスがちょっと強引かなあ、と思ってしまいます。特に<闇の主>、でもその強引な理由は最後まで読めばわからなくもないのですが。
    あと、主人公アリーナが途中、とにかくどこまでも受け身なので、なんというかイライラするかもしれません。アリーナ、自覚するからいいんですけど、無自覚だったら読むのやめていたかもしれない……。

    そんな中、魅力を放っていたのは、アリーナを指導する老婆バグラと、アリーナの友人、ジェンヤですね。
    2人が続編で出てくる可能性ってあるのでしょうか。あと、グリーシャよりも、マルの<追跡者>としての能力の方が絶対にすごいと思うのです。
    三部作の一冊目で、続きも出ているのですが、絶対読む! ではなく、気が向いたら読もうかな、くらいのお話です。好きなのですけどね。

    ロマンスもある、ちょっと軽めな少女小説のような異世界ファンタジー小説が読みたい方にはおすすめかもしれません。

  • 世界観は面白い。舞台がロシア類似の国を中心とする異世界というのは、これまでにないものだと思うし、魔法ではない「微小科学」なるものの存在もなかなかユニーク。
    しかし、主人公がどうにも私には共感困難な性格をしている。アメリカの最近の小説にはよくいるタイプと行ってしまえばそれだけだが、なにゆえこれほど感情的で自己抑制がきかないのだろう。彼女の苛々した言動を読んでいるとこちらまで苛々してくるのだが。従って読書体験としてあまり心地よくない。
    もうひとつは、これも好みの問題ながら、訳者の文章が作品にあっていないのではないかと感じる。文章が下手などとは言わない。読みやすい文章なのだが、あまりにも英語由来の外来語が多用されているため、せっかくの「ロシア風味」が大幅に損なわれてしまっている。そのほとんどは、容易に日本語で代用できるものだ。
    実はロシア風味を損なうものとしてもう2つ些細ではあるが気になる点がある。ひとつは主人公(女性)の名前が女性形になっていないこと。ファーストネームはいいとして、欧米のファミリーネームにあたる部分は、女性は女性形になっていなくていいのか。異世界だからいいのだと言い抜けはできるが、違和感は残る。
    そして、単位としてメートル法が使われている点。これは原文参照しないと、原文がそうであるのかはわからない。なので疑問点としてのみ記しておくが、メートル法を使われると、近代まっただなかから現代の印象が非常に強くなってしまい、ラヴカの文明レベル(かつロシアっぽいというロケーション)で使用されるとこれまたいささか違和感があるのだが。
    面白い小説だとは思うが、以上の点でかなりマイナス印象があることは否めない。

  • 最初はなかなか進むことができなったが読み進めて行くうちになんとか世界に入ることができました。 主人公の行く末は?

  • なんで最後アリーナが牡鹿の力を使えたのかの、理屈が通ってない気がする。

    まあ普通のファンタジーかな。でも前述のような詰めが甘いところを感じさせた。
    何で、闇の力に被害を被ってる国で〈闇の王〉が権力持ってるんだろう(完全な「闇の国」ならわかるよ)?
    初めの方に出てきた、魔科学っぽい要素はどこ行った?「グリーシャ」なんて独自の名称の割には、普通の魔法使いなんだけど。

    でも「偽海」の設定は良かった。大地が汚されてる感じが凄く出てる。ここを船で渡るのもいい。
    アリーナの「光」の能力もとても「光らしい」。これまで読んだファンタジーだと「光」と言いつつも、なんらかの「聖なるパワー」っぽい感じが強いのが多かったんだけど、アリーナのは本当に「光」っぽかった。

  • 文章がとにかく好き。とても綺麗でした。読み直したいです。女性目線で、一緒になって一喜一憂してしまいました。

    翻訳家、田辺さんの日本語力が素晴らしいと思います。翻訳することから逃げていない。流石です。
    (この本を読んで以来、田辺さんの翻訳本をごっそりまとめ買いしました。)

    テンポ良し。今年一番、夢中になった本。いつからか読まなくなっていたファンタジーですが、再熱しました。
    続編は9月とのことで、楽しみです。

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著者プロフィール

リー・バルドゥーゴ[原案]……ニューヨーク・タイムズで活動するファンタジー作家。

「2020年 『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リー・バーデュゴの作品

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