- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150121044
作品紹介・あらすじ
「神を殺す銃」をめぐる表題作ほか、著者の奇想が炸裂する単行本初収録作品10篇を収録
感想・レビュー・書評
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な ん じ ゃ こ り ゃ(爆)
奇想のSF作家・ベイリーの面目躍如と言うべきか、良くも悪くもベイリー節満載。SF初心者は近づくな危険!(笑)
同じくベイリーの短編集「シティ5からの脱出」を読んだときとほぼ同じ感想なんですけど、ワン・アイディアを徹底的に突き詰めた、非常に純度の高いSence of Wonderが詰まっています。ただし、SFとしての純度の高さと、物語としての完成度は、別物です。物語の完成度を求めてはいけませんヽ( ´ー`)ノ「うひゃー」とか「どひゃー」とか言いながら、○○の一歩手前ギリギリまで暴投しまくるベイリーの奇想に気持ちよく酔いしれつつ読み進めるのが、ベイリー作品の楽しみ方です。
というわけで、かなりマニア向けの作品で読む人を選ぶんですが、初読の「災厄の船」「邪悪の種子」の2編が、完成度が高いのよ。ベイリーなのに。
この2編が収録されているので、普通なら☆3つのところを☆4つとさせていただきました。ベイリー、ちゃんとした話も書けるんだ・・・(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秀逸の一言に尽きる。
ドラマが展開して心揺さぶられるSF、ヴェールに包まれた全体が明かされるまで、波乱に満ちた仰々しい物語が徐々に進んでいくSFなどもあるが、これは特大のアイディア1発で真っ向からガツンと殴られるような、そんなSF。表題作『ゴッド・ガン』なんぞ出オチもいいトコの超短編なのだが、それ故に「ベイリーが合うか合わないか」の判定としては非常に優れている。これが1作目に配置されてるのは面白い。
特に惹かれたのは『地底潜艦〈インタースティス〉』の見事なオチ、『邪悪の種子』の完成度の高さ。 -
日本オリジナルの短編集。巻末の解説にもあるが、ベイリーの短編は一つのアイデアを著者の豊かな想像力で膨らませて、見事な作品に仕上げている。難しいアイデアではなく、もし◯◯が△△だったらというifを広げている感じだ。例えば、表題作は、もし神を殺せる銃があったらだし、「邪悪の種子」は、もし不老不死になったらを描く。希望がない作品が多いが、これはベイリーから人類への警告なのかもしれない。「蟹は試してみなきゃいけない」はその中では異色。蟹を通して人類の存在を茶化しているように感じた。人もやはり動物なのだと。単純に文字面を追って楽しむのもよし、深読みして哲学的なことを考えるのもよし、様々な楽しみ方がある本だ。
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「馬鹿と天才は紙一重」を地でいった英国SF作家の短編集。思わず「くだらねーw」と一蹴してしまいそうなネタを膨らませ、読者の少年心に訴えかける作品が持ち味。
「神を殺すための兵器を生み出す科学者」や「極限まで巨大な音で演奏するオーケストラ集団」など冒頭から面白設定の話が続くが、ラスト3話はどれも必読。
特に「蟹は試してみなきゃいけない」は、思春期まっただなかにいる蟹の若者たちの青春を描いたお馬鹿SFの傑作。蟹の生殖行為や本能をここまで面白く解釈して書けるのは天才としか思えない。 -
奇想の SF 短編集。
ほの暗い印象を受ける話が多かったですね。
好みは「地底戦艦〜」「ブレイン・レース」あたり。
ファンタジーと行った方が良い短編もいくつか入っていますが、SF の論理に沿った話がちゃんと科学っぽくて良かったです。 -
オッモシレ〜!「地底潜艦」奇想が凄いやん!「空間の海に・・」おいおい、メチャクチャしよんな。「ブレイン・レース」おぞましい!怖い!「蟹は・・」蟹、笑わせるやん。積読中のベイリーも、いつか読むの楽しみに!
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p131まで。読み進める興味が続かず。