本棚登録 : 
感想 : 
- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150018146
感想・レビュー・書評
-
すごい、これは良い！！おもしろかったー！！
すごく素敵なホームズ・パスティーシュだった！
「ミスター・ホームズだったら、あいつのことをどう考えるかな」
「やめてくれよ、兄貴。あんたはカウボーイであって、探偵じゃないんだぜ」
1892年のアメリカ西部で『赤毛連盟』に申し込めそうな赤髪のカウボーイが、シャーロック・ホームズに心酔して…？！ホームズ好きに嬉しい小ネタどころか、『未婚の貴族』（※新潮・延原訳では『花嫁失踪事件』）のセントサイモン卿まで出てきて！たまらんね！
それを抜きにしても、アムリングマイヤー兄弟が探偵役・助手役として魅力的なミステリとしてちゃんとおもしろい！
カウボーイたちの「粗野で下品で、お高くとまったジェントルマンなんて大嫌いだね！」な、冗談や皮肉のやりとりも楽しい～。
本当に1900年くらいに書かれたものを訳出しているかのような臨場感なのに、2006年の作品なんだっていうから驚き！
『荒野のホームズ』シリーズ、続きもあるのね？それはぜひ読まないと！！
3
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公のカウボーイ兄弟が激萌える。無学なのを気にしていてホームズ（この作品では同時代に実在する人物）との出会いを機に探偵を志す兄と兄に助けられながら生きていた弟がそんな夢を追いかける兄のことをきちんと理解して応援している姿がほんと萌える。兄が無学なことをネタにされて侮辱そのものの仕打ちを受けた時ちゃんと学で対抗してやり返す弟とかほんと激萌える。
探偵小説としても見せ場である事件解決シーンがいかにもウェスタンみたいなことになっていてこちらも萌える。
1
-
いわゆるデコボココンビ、ってのかもしれんけど、この弟が大体いつもアホな事ばっか言っていて、妙に楽しげなのよ。ギャグのセンスがなかなか琴線に触れるというか、結構好きなんで、まぁ好みってことなんかな。
まぁ実際にはギャグというか、例えるなら、みたいなのがいっぱい出てきて、ガンジーでも助走をつけて殴るレベル、的な。実際には、ズールー族の族長が野球の話をするくらい珍しい、みたいな、なんやねんそれー、ってのが出てくるんだけどね。
でもそれが良いじゃないの。
0
-
ホームズに憧れ、カウボーイから探偵になる自分へ挑戦する兄
字が読めないのでホームズを兄に読んでやる弟(学費は兄が稼いだ)
洪水で家族を失い、支え合っている唯一の家族。
なんだろ、もうキャラクターだけでご飯3杯いけるヤツだわ…
いつもは頑固な兄も女性の前ではカチコチに固まるし…
弟のワトソン役度が増していく感じもいい。
そして探偵ものお約束の
「関係者集合→推理披露」もある！
ホームズがコナンドイルではなくワトソンが書いてる記事という設定もいいし、本家の脇役も出てくるし面白い。
短編集も出ないかなぁ
余談:本屋で付けていただいたカバーの紙がやけにざらつき埃っぽい臭いがするのも、
「荒野っほい」良い雰囲気として味わった。
0
-
無我夢中で読みました！面白い小説です！カウボーイや西部劇が好きな人もホームドラマが好きな人も、もちろん推理小説が好きな人も皆堪能できること間違いなしです！そしてこの小説はリアルタイムに遭遇できたファンの興奮、幸運な姿もおしえてくれます。コナン・ドイルな偉大さも分かる一冊です。
0
-
名探偵ホームズが実在する。片やアメリカの西部では、ホームズの活躍ぶりに感激する兄弟ふたり。
彼らは、事件に巻き込まれ、やがて、崇拝するホームズと同じく素晴らしい推理力を発揮するのです。
西部劇ばりに熱く、そしてドイル作品ばりに展開するミステリー！ぜひ読んでみて下さい。
0
スティーヴ・ホッケンスミスの作品
この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。
