NHK出版 学びのきほん キリスト教の核心をよむ (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)
- NHK出版 (2021年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784144072765
作品紹介・あらすじ
「全部」を知らなくとも、理解できる道がある。
世界の三分の一もの人びとが信仰しているのに、日本人にとってはよく分からないキリスト教。しかし、聖書やキリスト教の「核心」に光を当てて、そのつながりを「よむ」ことができれば、理解への道が驚くほどひらけてくる。一神教の鍵「アブラハム」とはどんな人物なのか? 膨大な聖書のどこを読めばいいのか? 聖書の教えはどんな人によって受け継がれてきたのか? それらに通底しているキーワード「旅人の神学」とは? 本格的かつ平易な解説で注目が集まる東大教授による、格好のキリスト教入門。巻末にはキリスト教の理解を深めていくためのブックガイドを収載。
感想・レビュー・書評
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今回、このシリーズを読む際、簡単なメモを取りながらだったんだけど、本書のみ、ピックアップ個所がゼロでした。逆に言うと、感想はそれに尽きる。残念。
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ざっくりと掴む。次へ進む。
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キリスト教って大きい宗教で、歴史上ではたびたび戦争の火種になったりしていて、カトリックとプロテスタントがなんとか…キリストが3日後に蘇って、聖書があって、なんか教会でミサする?
20代後半に差し掛かるタイミングでこんなことじゃいけないかもしれない!と思い、1番わかりやすそうだったのでこちらを読んでみました。
そもそもキリスト教とは、聖書とは、そしてその教えの本質とは、といったことがとてもシンプルにまとめられています。なんといっても回りくどいことが書いておらず、飽きないうちに読み終わるボリュームが良いです。巻末に推薦書も載っているので、これを足がかりに気になった部分から今後も少しずつ知見を深めることもできます。とりあえず「キリスト教」とは?ほぼ何もわからん!けど難しい本は寝てしまうって人におすすめです。 -
宗教と、それを信仰する人の心に関心があって、ずいぶん昔から、中学生くらいから?岩波文庫等の聖書を手にしたり、さまざまな本(遠藤周作の沈黙も含む)を読んできましたが、そうか。
旧約も新約も、旅人と、旅人とともにある神なのか。キリスト者が旅人で、イエスの復活も、どこまでも人々の苦しみや悲しさと寄り添ったイエスの姿を、そして、これからも人々に寄り添っていくその姿を、まことに認めることだったのか。
アウグスティヌスの告白も、読んでみようと思いました。 -
「信仰とは、人生のネガティブな側面に蓋をして、ポジティブなものだけを見せる幻想的なものの見方として機能するのではない。むしろ信仰は、そうした根拠のない希望的観測から距離を置き、順境をも試練と捉えるような視座を与えるものとして機能するのです」(p.100)
共にいる神という概念。キリスト教圏が「罪の文化」と言われる理由を、少しだけ理解できたような気がした。 -
キリスト教へのざっくりした入門書
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なるほどなあ
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神が人間に試練を与えるとか、人生は旅路という設定、関係性と視座参考になった。
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「学びのきほん」シリーズの16冊目として出版されたキリスト教入門書、2021年10月刊
「旧約聖書」「新約聖書」、アウグスティヌスの『告白』、現在の教皇フランシスコらの著作を取り上げ、キリスト教の「核心」を「旅人の神学」という観点から読み解いていく
《キリスト教においては、「人は歩む、神は常に共にいる」という在り方が、旧約聖書から新約聖書まで一貫して見受けられる神観・人間観としてあります。》──「はじめに」
副題は「旅するように「わたし」と出会う」
著者は東京大学大学院教授
キリスト教信仰を有し、専門は哲学・倫理学、キリスト教学
A5判120ページに図版をはさんで平易な文章で語られており、帯の謳い文句どおり「2時間で読め」て「基礎知識と教えが一気に分かる」解説になっている