坂の上の雲 第1部―NHKスペシャルドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ)

  • 日本放送出版協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784144071607

感想・レビュー・書評

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  • グローバルな視野をもった作品に 「坂の上の雲」 101205-1226nhkG放送

     「制作者からのメッセージ」 第2部演出&脚本 佐藤幹夫筆で記載されている。

    「イギリス、ロシア、中国という、それぞれの異なる立場でドラマが展開」「当時の日本がいかに近代化を急いだか」「(そのために)たくさんの多くの人が命をかけて国を新しく、強く、豊かにしようと力を尽くした」

    第二部を担当されたエグゼグティブ・ディレクターは、その一端を紹介する。
    我が国の近代化を、もとより国内に軸足をすえながらも、海外目線で問いなおしてみる。
    「戦争というものはどちらか一方が『悪』というものではない」。両国の国民にとって「お互いに戦いたくはないのに戦争が起きてしまうのが悲劇」望んでいない戦争が起きる」。

    「(正岡)子規の死がいちばん大切な部分」と位置づけ、三人の立ち位置を示す。
    「命の限り懸命に生きようとする子規」「それを見守り励ましていく真之」「自分の青春をすべて悟性にして兄を看病する律」と示して、「演出でいちばんこだわったのは子規と真之と律のシーン」と、演出の骨格を明かしてもくれている。

     本邦のたどった、近代化の道筋。
    本書はご存じ、司馬遼太郎作品の同名原作のドラマ啓発書。放送時に寄稿者のお一人たる演出担当のお方が送って下さった。

    あらためて朔北の地で読み返し、浮かんでくることが多い。その一つは、薩摩・島津家漢方医の子息だった前田正翁こと。

    「北海道の風土はロシアのそれに、よく似てる」。学部時代にロシア文学を専攻とも聴いていた。
    振り出しの地方局勤務地は、「本人たっての希望」で選ばれた由。そう経歴で読んだ。
    このことは本稿を記載する過程で承知し、往時の記憶を呼び戻すことに。司馬作品の愛好者は多い。

    なかに作品化をして、「ドラマ化はイメージをこわす」の論があるかも。
    しかしドラマ化は、そうした論を承知で「原作者の構想をさらに豊富にひろめた」.
    ​​ つまり「あらたな読書領域の広がりを提示」の側面こそ<むしろ重要>と、うけとめたのであるが。​​

  • 正岡子規がでるんだ。。

  • 連れが、NHKドラマにはまってしまい、
    新年早々出かけることに。

    しまなみ海道を通って、松山に到着。
    強い風の中、城山公園を探索後
    「坂の上の雲ミュージアム」を、じっくり見学。

    ドラマも小説もよく知らない私でしたが、
    なかなか、明治の世界に浸ることができました。
    おみやげで頂いたみかんも美味しかったです(笑)

  • おすすめ度:95点

    司馬氏は本作品を映像化することに2つの危惧をもっていたという。
    一つは日清日露戦争を映像化することで、戦争賛美との誤解を受けかねないということ。もう一つは、このスケールの作品を映像化することはムリだという危惧。
    構想開始から十年あまり。この作品の映像化は日本映像界の悲願であったという。
    予算の規模も通常の大河ドラマとはケタ違い。三部構成を3年かけて放映するという異例のドラマである。
    制作過程の2004年に脚本家野沢尚氏が亡くなっている。
    野沢氏は「戦地の赴く心境だ。」と吐露し、「私はこの物語を、私の子供たちに伝えたい。」と語っている。

  • 坂の上の雲の原作を読んでないけど、完全にドラマにはまってしまって購入。

    坂の上の雲の時代だけじゃなくて、幕末から明治のはじまりまで簡単に解説したものもあってよかった。

  • 三年がかりのNHK大河ドラマ,次回放送時までに内容を忘れないように備忘のつもりで購入。

  • 期待した以上にいいドラマだったので。あと純粋に主演者のみなさんがかっこよかったというミーハー心もあって買いました。
    主演者のインタビュー記事とシナリオが主。
    第二部が始まるまでこれと第一部DVDで我慢します。

  • 【感想】
    舞台裏を知れるのが嬉しい。

  • 登場人物紹介、あらすじ、ロケ地の紹介、明治の歴史の紹介、など色々載っています。何年も待っただけあり、期待できそうな感じです。放送までこの本を読んで楽しみに待てそうです。

  • この本は買わないわけには行かない。

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