- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140884973
感想・レビュー・書評
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マリー・アントワネットの生涯が分かりやすかったよー!!
ベルバラ読みたくなったー笑
マリー・アントワネットが、本当はルイ16世と結婚
する予定ではなかったこと、
最期の最期まで、誇り高く生きてたことなどが
分かりやすくまとめてありましたー。
ロココの薔薇と呼ばれてたくらいで、
チューリップの香りを手袋につけてたとか、
オシャレすぎー!!
サクッと読めて歴史の勉強にもなるなんてイイネ!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みながらヴェルサイユ宮殿の近くにあった土産物屋を思い出していました。
その店で私はマリー・アントワネットのグッズを買ったのです。
「どうしてこれほど国民に嫌われ処刑された人のグッズがお店にあふれていたのだろう?」
そして高知の坂本龍馬グッズを思い出し
「でも坂本龍馬ならわかる。ドイツでヒトラーの、ルーマニアでチャウシェスクのグッズがこんなふうにならんでいるか?
それはないでしょう。
昔の人だから?フランス人特有の考え?」
なんて考えていました。
そしたら中野京子さんはこの本の最後にこう言われました。
「最後の最後まで伝説を残した、このマリー・アントワネットという存在はいったい何だったのか?
『小公女』(注)の著者のような階級主義を是とする時代の人間にとっては、彼女は紛れもない殉教者だ。
アントワネットと同時代の改革派にとっては、国家の敵以外の何ものでもない。
後世のフェミニストにとっては、女性であるがゆえにスケープゴードにされた被害者だ。
人間平等が当たり前の社会に生きる我々は、神に授けられた権力を行使するのは当然で平民と自分では価値が違うとの信念と言動に、ただ戸惑わされる。
彼女を応援すべきか、はたまた否定すべきか。
贅沢三昧しただけの愚かな女と見做すべきか、悲劇の王妃として同情すべきか。
だが考えてほしい。
世界史的大トピックであるフランス革命に、もしマリー・アントワネットがいなかったら…。
ロココの薔薇と呼ばれ、ヴェルサイユの女王として美の世界に君臨した後、一転、徹底的に辱められ、ギロチンで首を刎ねられる。
この明暗の激しい落差。
これほどのコントラストを世界に晒した王妃は空前絶後だ。
愛され、憎まれ、殉教者とされ、文字どおり革命の敵だったアントワネット。
だが彼女こそがフランス革命を華やかに彩った。
彼女はツヴァイクの言う通り、平凡な女性が運命に鍛えられて何者かになったのだ。
アントワネットのいないフランス革命はー龍馬のいない幕末みたいにーどれほど魅力を欠いたことか。
平凡なお姫様だったアントワネットが、
民衆からハルピュイアに擬せられるまでになり、
ロマンティックな恋に燃え、
友人に裏切られ、国を裏切り、
敗北の決まった運命を引き受け、38年の人生を血汐とともに終えた。」
この本で私がマリー・アントワネットから学んだのは、
嫁にきたばかりのころデュ・バリー夫人との確執があったときに「負けて勝つ」という戦いができなかった彼女が、
最期いよいよ裁判から処刑というところでは、
ハプスブルクの皇女でありブルボンの王妃であり次期フランス王の母である自覚を新たにし、
どんな辱めを受けても毅然たる態度でいつづけたことです。
私も品格を保てるように努力したいと思いました。
(注)『小公女』では主人公セーラの口を借りて牢屋の中のアントワネットが讃えられている。 -
歴史の小難しい話は苦手‥な私でもとっても面白くてあっという間に読んじゃった。
昔から気になる存在のマリー・アントワネット。ヴェルサイユ宮殿にも行ったことあるソフィアコッポラの映画も見た。本当に運が悪いし、運命に翻弄された彼女だけど、人々の記憶に残り続けるのは確か。美術品や絵画を見ると、マリーアントワネットの美的センスや審美眼がよくわかるなぁ。(もっといろんなのを見てみたい!)
全然同情できない贅沢三昧の時期を経て、不幸になってからは王妃として、母として肝が据わった感じ。やっぱりマリーアントワネット好きかも。(ルイ16世はクソ。) -
「美術品でたどる」というほどには掲載されていないのが、ちょっと残念。
しかしマリー・アントワネットの波乱の生涯が簡潔にまとまっていて読みやすかった。
同じ著者の「ヴァレンヌ逃亡」を今度読んでみようと思う。
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「美術品でたどる」が文章中心です。歴史資料や立体物がいいですね。フェルゼンてかっこいい肖像画残ってないのか。
ラストはちょっとなー -
289-N
閲覧新書 -
一番印象に残ったのは、マリー・アントワネットとルイ16世の婚姻書類。署名が右下がりだったり大きなシミがついていたり…、「事実は小説より奇なり」というけれども、後の運命を予期させる実物にどきっ、とさせられた。マリー・アントワネットの生涯はわかりやすかったが、もっとタイトル通りに美術品がたくさん掲載されていて、そのエピソードが欲しかったと思う。
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面白かった。マリーアントワネットの生涯を、わかりやすく教えてくれる本。フランス王妃になって華やかな毎日を送っていた時はきっと自分が処刑される身になるとは思っていなかっただろう。亡命が失敗したのはルイ16世の楽観的な性格によるものとは本当に残念。生まれてから何不自由なく暮らしてきた人間特有の性格かも。マリーアントワネットの愛人と言われているフェルゼンが王妃処刑17年後の同じ日に殺害されたという事実には驚いた。
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簡単にアントワネットの生涯いを辿ることができる。蒔絵の小物入れやら、陶器やら日本製のものが現存していて美しい
どうせなら、腕時計の写真も欲しいところだが、ま、いろいろレヴュー書かれていますが、やはりギロチンは同情してしまう いくら浪費化でもフランスがあの時点イギリスに負けた賠償を支払っていたこと貴族政における領主不在の政治のあり方が問題では、しみじみルイ15世は政治手腕が無い。残念な家族ですね。