青春の上方落語 (NHK出版新書)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884225

作品紹介・あらすじ

上方を代表する6人の噺家たち。彼らはいかに芸を究めたのか?修業時代の秘話やしくじり話、東京落語とは異なる上方独自の魅力、「四天王」(松鶴、文枝、米朝、春團治)の素顔、「笑い」の最前線で体験した芸談、現代の若者論まで。飄々とした話しぶりの背後から、「芸を教える/教えられる」とはどういうことかが生き生きと浮かび上がる。上方発・人生指南!

感想・レビュー・書評

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  • インタビューによる構成。上方落語の四天王以後の世代による。というか、その世代こそ、いまや重鎮と呼ばれる世代になったということか。
    福團治師匠の話が良かった。

  • 上方落語のどん底期に入門し、今の隆盛に、貢献した師匠方のいきさつ。誰も未来に悲観的でなかったのが印象的。
    大師匠は身を削って後輩に稽古をつけていたのだ。
    ここに至るまでに廃業した人も多くあったことがサラリと触れられているが、そこにもドラマがある。

  • 現代の上方落語を代表する師匠達が、自らの青春時代を振り返る。

  •  内弟子時代には、みなさんいろんな苦労があったんだなぁ。いろんな機転を利かしながら、内弟子時代を乗り切りつつも、ちょっとした拍子にガツンとしかられたり...。でも、稽古をつける師匠の方が、ご苦労が多かったんだ。
     小さん師匠が小三治さんに伝えたような、登場人物の気持ちになりきれ、というのに似たようなことが、上方でも同時代に、大切なこと、として伝えられていたんだと感じた。

  • 落語口調で噺かけられる文面は、修羅場や苦行も笑いの根太の様に読めてしまう。 その裏側にある熱い思いも。

    いま現在、上方落語界の師匠である方々の、青春・弟子時代と、その時代を経験してからこその、師匠として、弟子を育てる事の使命と在り方。

    師弟の在り方以外にも、筋の通し方、空気を読む事 など、諭される事多し。

    桂福團治師匠の噺が特に響いた。

  • MJ梅田でのトークショーの整理券目当て、って言ったら失礼か。でも、さすがに噺家やから語りが上手いのかまとめが上手いのか、けっこう脳内再生余裕な感じ。
    ただ、そうであればあるだけ枝雀、吉朝、松葉あたりの不在がより重く感じられるのよね。枝雀に関しては他のメンバーのコメントの中でちょっとずつ出て来るんだけど、吉朝、松葉はなぁ、世代がちょっとズレるかも知れんけど載ってしかるべきやったよなぁ、早すぎたよなぁ。
    あと、四天王の役割というかキャラ分担がおもしろい。トークショーで言ってた「ワシもホンマはメチャクチャしたかったんや」って米朝の言葉思い出してしみじみ。松鶴一門に言わせると「米朝師匠の稽古はきっちりしてる」春団治一門に言わせると「米朝師匠はアドリブや付け足しのギャグで笑ってくれる。うちでは怒られる」とか、米朝の立ち位置のおもしろさ。

  • 上方落語の再興を願い活躍された米朝師をはじめとする“四天王”のお弟子さんである仁鶴師らが、その青春時代と上方落語の興隆を描いた力作。上方落語ファン必読!また人生論としても秀作。

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