- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140883303
作品紹介・あらすじ
60億キロにおよぶ旅から地球への帰還を果たした「はやぶさ」。危機を乗り越えるための独創的なアイデアが生まれた秘密はどこにあったのか。プロジェクト発足時から尽力し、広報担当として現場を見守りつづけた著者が、7年間の軌跡を振り返りつつ、成功の原動力となった技術的な革新性から、メンバーたちの忍耐と執念、リーダーの卓越した統率力と決断力までを臨場感ゆたかに語る。
感想・レビュー・書評
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はやぶさ本は3冊目かな。間を置き冷静になっても、やっぱり偉業。日本の宇宙開発の次なる挑戦も見守りたいものだ。
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小惑星イトカワを探査する「はやぶさ」のプロジェクトを振り返る。プロジェクトマネージャのぶれない方針。危機の時の知恵を絞ったアイデア。適度な貧乏な予算による隅々まで自ら手をいれた設計者。明日の日本の方向性を示すようなプロジェクトだった。
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読み始めました。的川先生の語るような文章が読みやすい。
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イトカワへの着陸と地球への帰還の行でウルッときました。
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サラッと知りたくて読み始めたが…あまりに面白かった。小説より、映画よりもエンタテイメントに溢れてます!
「はやぶさ」構想から打ち上げ、そして帰還までを描いたものです。
報道で知ったつもりではいたものの、目から鱗の技術が至る所に紹介されてる、その内容がまず面白い。
そして何より著者・JAXA名誉教授である的川先生のユーモア詰まった文章がもうホント面白い。
金メダル級の偉業を次々成し遂げたはやぶさに携わる日本人、イメージではガチガチ頭の研究者達を想像してました。
けれどその実、国際宇宙ステーションに「四畳半」という名前を本気で付けようとするようなセンス系男子とは(笑)
宇宙に金属ぶっ放すという夢を追いかける宇宙関係の人達は、根がもう面白いのだろうか。
理系文系興味有る無し関係無く、日本が誇る技術を日本人として知ったほうが良いと思います。新書の中ではダントツのオススメ! -
はやぶさの軌跡、とても感動しました。
正直、技術のすごさは理解しきれていませんが
関わった方々のアイディアや努力は計り知れないですね。
彼らの熱い思いに心打たれました!
成功という形に終わって本当によかったと思います。
プロジェクトマネージャー川口さんの著書も読んでみます。 -
2010年に話題になった小惑星探査機「はやぶさ」の活躍をまとめた新書。著者の的川泰宣 さんは40年以上の長きにわたり日本の宇宙開発の最前線に立ち続けた研究者で、現在は引退してJAXAの技術参与の方。アメリカとソ連の宇宙開発競争を描いた「月をめざした二人の科学者」(中公新書)というすばらしい著書があります。身内ならではの臨場感あふれる描写がドキドキな1冊でした。
なお、はやぶさ関連の書籍は色々出てますが、個人的なイチオシは幻冬舎新書の「はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語」。イトカワタッチダウン後、地球への帰還以前に出版された本ですが、日本の宇宙開発も概観できる好著です。 -
難しい内容をやさしい言葉で説明する、的川氏は本当にそれが上手い。そして最初から最後まで、文章自体もとてもやわらかいのだ。丁寧な言葉と、丁寧な説明、そしてユーモアと決して諦めない心。はやぶさは的川氏を筆頭に、色んな人の惜しみない愛によって作られていたんだなぁと、心から思った。