水運史から世界の水へ

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 160
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140817728

作品紹介・あらすじ

皇太子殿下が語る「水の力」「水の恵み」
中世・瀬戸内海の水運史や、17~18世紀のイギリス・テムズ川の水上交通史の研究を経て、関心はやがて世界の水問題へ。史料に真っ直ぐに向き合い、各地の水利用の現場を歩き、水災害の被災地への訪問を重ねてこられた殿下のまなざしは、「水と私たち」の未来に向けられてゆく。昭和62年(1987年)の初講演から平成30年(2018年)の世界水フォーラムの基調講演まで、皇太子殿下のご講演の記録・全9篇。

4月4日、「報道ステーション」で紹介されて話題です。

感想・レビュー・書評

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  • 最も感銘を受けたのは、オックスフォード大学でのテムズ川水運の研究です。教授と研究テーマや史料について相談したり、様々な図書館などを訪ね、史料を丹念に読み、分析する、天皇陛下の学問に対する真摯な姿勢には心を打たれました。文体からも、そのお人柄が伝わってきました。令和に生きるすべての人に読んで欲しい一冊です。

  • [鹿大図書館学生選書ツアーコメント]
    水運、それは古代から現代まで続く水の恵みであり、日本の生活を古くから支えた技術。今その歴史が明かされる。

    [利用はコチラ/鹿大図書館OPAC]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28117468

  • ふむ

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722232

  • 資料ID:98191169
    請求記号:517.04||N
    配置場所:工枚特集①
    (※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)

    ☆特集展示「SDGs特集」☆
    SDGsを特別なものとしてではなく「自分ごと」として捉え、それぞれの活動、生活の中に浸透できるようSDGsを理解し社会課題に関心を持つことを目的としています。

  • 天皇即位直前に出版された本。1987年から2018年までに行われた8つの講演録が収録されている。学生時代の研究課題であった中世の水運史、水の利用の問題、水害についてと、水をキーワードに多くのテーマで語っている。とてもわかりやすい言葉で説明されており、内容も講演する国や地域のことや、その時の話題などをうまく盛り込むなど、聞き手のことをよく考えて練られたものだと言うことがよくわかる。皇室関係者の研究について、趣味のようなものかと思っていたが、実際に深く探究されていることがわかった。皇室にも水運史にも興味がない人にも、おすすめしたい本。

  • 世界各地の水運について知ることが出来た。
    後半の章では世界の水に関する問題や災害への対応や日本が水害対策の先進国である事、日本が他国の水害対策や復興の手伝いをしている事が分かった。世界中がMDGsの開発目標にあるように水関係の衛生環境が向上してほしいと感じる。

  • 今上陛下の皇太子時代に行った講演を元にまとめた本。
    陛下が学生時代に水運について学び、そこから今日の水害被害に心を痛めていることを理解した。
    今後も被害が大きくなることが予想される水害等の被害の対策について、日本国内だけでなく世界中に発信してくれることを望む。

  • 2019.11.06 今上天皇の本!ブックスオートリで見つける。

  • 陛下の知識と教養ぶりに舌を巻いた!本当に真摯でお優しい、人柄の表れた本だった。講演を生で聴いてみたいものだなぁ。天皇陛下になられたからお忙しいなんてものじゃないだろうけど。宮家の方々は学者が多いけれど、昭和天皇、上皇陛下とも生物学がご専門だったけれど、水運というのは地理も歴史も物理学さえも絡んだなかなか高度な学術分野なので、ひたすら感心しているところ。

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著者プロフィール

著者:
徳仁親王 なるひと・しんのう
1960(昭和35)年生まれ。1982(昭和57)年、学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程入学。1983(昭和58)年6月から1985(昭和60)年10月まで英国に滞在し、オックスフォード大学大学院に在学。1988(昭和63)年、学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程修了。1991(平成3)年、オックスフォード大学名誉法学博士。2019(令和元)年5月1日に第126代天皇に即位。著書に、講演集『水運史から世界の水へ』(NHK出版、2019年)がある。

「2023年 『テムズとともに――英国の二年間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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