NEXT WORLD 未来を生きるためのハンドブック

制作 : ミチオ・カク 
  • NHK出版
3.76
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本棚登録 : 291
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816714

作品紹介・あらすじ

NHKスペシャル「NEXT WORLD私たちの未来」から抽出する46の重要なキーワード。

感想・レビュー・書評

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  • 知らない言葉のオンパレード、予測不能な未来の数々、妄想に夢が膨らむ本書。科学的根拠や興味深い研究結果等はなく、あくまでの未来予測の列挙。ただ、近い将来本書のようになっていくだろうし、そうなっていけば、もっと説得力のある内容になるかと思われます。

  • ・借りてから奥付読んだら2015年だった
    ・それでも大まかにはまだ実現してない夢物語が多くある
    ・デジタルクローンとか東京が地上300mまで縦に居住域が伸びるとか
    ・マッチングサイトが伸びるかもみたいなことが書いてあって,確かにこれはちょっと前は相続できなかったかもなと思った

  • ・テクノロジーが拓く未来への布石が集められた本。
    ・テクノロジーというと人工知能やIoTをイメージしてしまうけど、生命科学も進んでいるんだな。老化を防ぎ筋肉を増強するか、パワードスーツを着るか。
    ・「垂直農業」、「自動ヘリコプター」「筋肉を若返らせる」「腕を増やす」「ディグリーコンパス」「ヒット曲予測システム」面白いキーワードが盛りだくさんすぎる。

  • ☆最新科学の動向

  • NHK特集のnext worldの書籍化。写真がもっとあってもよかったのでは。ラインマーカー風のつくりは必要なかった。エグゼクティブPがテレビでサカナクションの「ミュージック」のパフォーマンスをみて採用を決めたというのも面白い。

  • "テクノロジーの進歩がどこまで来ているのか?そして、どこへ向かうのか?
    を科学者が考察し、あらゆる分野を網羅した本。NHKスペシャルという番組があったらしいが、その番組のハイライト集とでも言えばいいのかもしれない。
    2015年4月に出版された本書から3年たった2018年に本書を読むと、当時は未来的な事柄が、現在では当たり前の一歩手前まで来ている事例もある。
    ドローンや空を飛ぶ乗り物、VRゴーグルやVRの活用、人口知能技術の一般化などは、ほぼ日常になりつつあるかな。
    宇宙開発は、まだ遠い未来のような感覚のものが多い。

    我々は、今後こうしたテクノロジーと共存していくことになるが、うまく付き合わないと映画で描かれるデストピアへと進んむかもしれない。"

  • NHKスペシャル5回分の再構成。最新科学から未来が見えてくる。とてもよくまとまった本。ただし文章での説明がほとんどのため、多少の事前知識がないと読みこなすのは難しいかも。自分にはかなり面白かった。

    [more]

    - 筋肉の衰えは病気とは見なされてこなかったが最近は認識されてきた。
    (遺伝子)治療も許可されるようになるだろう。
    - DARPA : アメリカ国防総省。軍事研究の中でも実現困難に取り組むセクション。
    - BioGlass : MIT MediaLabでグーグルグラスのセンサー利用の健康管理。
    - 2045 Initiative : 人間の脳のデータをアップロードする国際プロジェクト。
    2025までに人の意識などの一部を転送。2035までに完全にアップロード。
    2045には新しい人類を誕生させる。肉体にはとらわれない。
    - NMN : 老化の研究ではマウスレベルでは長生き可能物質がある。
    30年以内に人間の寿命は劇的に長くなるはず。
    David Sinclair ハーバード大医学部教授。長寿研究の第一人者。
    - イーロン・マスク : 大学時代に(自分が)世界に影響を与えられる分野を考察
    インターネット(=ペイパル)、クリーンエネルギー(テスラ)、宇宙 の3つ。
    - 新技術で、仕事は自動化されるが新たな仕事が生み出されるだろう。
    - PredPol : 犯罪発生予測。2011年カルフォルニア州で導入。
    高精度な予測結果は出てくるが因果関係は不明。
    - Degree Compass : 学生にどの科目をとれば良いかアドバイスするシステム。
    - My Future : 職業に対するデータを利用して学生と職業をマッチさせるソフト。
    - Music X-ray : 曲をアップロードすると人工知能がヒット可能性を予測。
    300万曲のヒット曲は約60のクラスタに分類される。
    - レコーデッド・フューチャー社 : ウェブ情報などから未来予測。
    ロシアのウクライナ介入、天然ガス停止を予測した。

    eof

  • 2015年当時のNHK特番も見ていたがー。
    1.命と身体、2.生活とフロンティア、3.人口知能と未来予測
    最新技術の紹介、2045年のシンギュラリティ、さらにその先の未来予想。いずれも研究実績があり、一部は実用化されて既にいま話題の注目を集めるネタばかり。

    面白かったのは、ネクスト東京の垂直型、超都市型の街作り、火星移住計画あたり。
    個人的には、終わりのプロデューサー寺園慎一さんのサカナクションのエピソードが、グッときた!私も同じこと感じたからー

    心の準備はいいですか?
    はい、未来にワクワク出来るように、頑張ります!

  • ◆きっかけ
    Eテレで放送していた モーガンフリーガン 時空を超えて「太陽のない世界 人類は生存可能か?」をラスト30分ほどチラっと見た。科学者達が語る未来の宇宙の姿、76億年後に地球は太陽に衝突するとか、ブラックホールを動力にした宇宙船だとか、そんなSF小説のようなことが実際に研究されてきることにも驚いたし、私にはもう話が大きすぎて、ぶっ飛んだ世界だと思ったが、ラストにミチオ・カクという日系アメリカ人が出てきてもう一つの宇宙の話と、そこまで行くための橋の話をしていて、水を使って説明してくれて、なんだかもっとこの人の話か聞いてみたいと思ったので著作を探して。2016/9/16

  • NHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」の取材成果の中から46のキーワードを抽出して整理・編集した本である。未来学者のレイ・カーツワイルはその著書『シンギュラリティは近い』の中で、未来を変える技術としてGNR - 遺伝子工学(Gene)、ナノ技術(Nano)、ロボット・AI技術(Robot)の3つの分野を挙げた。本書でもこれらの分野に重なるテーマが多い。本書では3つのカテゴリー「命と身体」、「生活とフロンティア」、「人工知能と未来予測」に分けられている。整理されたそれぞれのテーマをここで書き出すことで何かこの本の特色と意義がわかるような気がするので書き写してみる。

    1. 命と身体
    ・ナノマシン
    ・未来のサプリメント
    ・遺伝子改変で筋肉を若返らせる
    ・脳を若返らせる
    ・蘇ったゴッホの耳
    ・人工臓器の最前線
    ・未来の兵士
    ・腕を増やす
    ・ブレイン・マシン・インタフェース
    ・電子皮膚
    ・着るロボット
    ・VRリハビリ
    ・ウェアラブル・デバイスと救急救命
    ・ウォーク・アゲイン
    ・脳をアンドロイドに移植する

    2. 生活とフロンティア
    ・マーズ・ワン計画
    ・火星探査
    ・有人宇宙飛行船・オリオン
    ・イーロン・マスク 宇宙に最も近い男
    ・宇宙ベンチャー最前線
    ・宇宙空間で使える3Dプリンター
    ・ネクスト東京
    ・ハドソンヤードとBIM
    ・グリーンフロート計画
    ・自動運転とヘリコプター交通網
    ・VRゴーグル
    ・ARダイエット
    ・触感をつくる
    ・単音調理法
    ・光をまとう服
    ・テレイグジスタンス

    3.人工知能と未来予測
    ・犯罪予測プログラム
    ・ディグリー・コンパス
    ・ヒット曲予測システム
    ・人工知能「ワトソン」
    ・未来予測とプライバシー
    ・マッチングサイトの未来
    ・死のバイオマーカー
    ・デジタルクローン
    ・がんゲノミクス がんとの闘い
    ・感情を読み取るコンピューター
    ・ソシオメトリック・バッジ
    ・人工知能に職を奪われる
    ・量子コンピューター
    ・シナプス・チップ
    ・インターネット・オブ・シングス

    生命科学や情報科学などについて、やや突拍子もないと感じるところまで含めて取り上げている。1,000歳まで生きるとか、火星に行くとか。もちろん、それぞれは有名な教授が付いてしっかりとした紹介になっている。

    中でも大学の同期の染谷先生の「電子皮膚」の研究が大きくフィーチャーされていて、素晴らしいなと思った。彼の研究とは別にこの分野では、電子皮膚を脳と頭蓋骨の間にある硬膜の部分に挿入して、脳細胞の情報を収集したり、心臓を電子皮膚で包むなどの構想もあると書かれてあって、本当かなと思いつつも発展の余地は大きいんだなと思った。電子皮膚の分野には次々と研究者が入ってきているそうで、負けずにますます頑張ってほしい。

    NHKとして番組作成においては、技術の行き過ぎに警鐘を鳴らすよりも未来に希望をもてるような番組にしたかったという。いいと思う。5回にわけて放送されたということだが、どの回も「心の準備はいいですか」という言葉で終わるらしい。そう心の準備ができる前に世の中が変わっている。そういったテクノロジーの変化が早い時代に生きているということだ。こうなるともっと長生きをして、少しでも先まで見てみたいなと思うのである。

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