- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816349
作品紹介・あらすじ
「鍼一〇〇本」、異能の鍼灸師。「あまちゃん」作曲、音楽界の異才。異色のコラボ実現。
感想・レビュー・書評
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久々に鍼灸に行きたくなる。
音楽と鍼灸について。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一回の治療で100本以上の鍼を打つことで有名な鍼灸師竹村文近とその患者である音楽家大友良英のコラボ本。
鍼灸と音楽という一見関係のなさそうなものがお2人の文章の中で繋がりをもっていくのが非常に面白い。
竹村氏の本は今までにも読んできたが読めば読むほど鍼灸というものの奥深さを感じることが出来て非常に面白い。
この本でノイズミュージックというものを初めて知りましたが音楽の世界も非常に奥深いですね。 -
鍼灸師と、ノイズ、前衛音楽を志向するギタリストが、鍼、音楽を語る。
「鍼灸には、現代人が失った身体のリズムを正常に整える効果が期待できます」(竹村p22)。
「生命の根幹にあるリズム」(大友p26)「ネイティヴな揺らぎを持った、身体のリズム」(大友p27)。
「人間の身体は、誰一人として同じではありません。ツボの位置も人によって、日によって、時間によってさまざまに変わります」「ただひたすら、身体を触って確かめること。それも瞬時のうちにやらねばなりません」(竹村p30)。
「異界の存在こそが今いる世界を豊かにするんです」(大友 p52)。
個々の語りは興味深い。
しかし音楽、鍼とも本質は言葉にしにくいと両者が言っていて、かつ、対談の再構成、それぞれの語り、文章、そして再び対談という複雑な構成が全体として隔靴掻痒の感を強くしてしまった。
巻末に竹村の弟子の鍼灸院が紹介されている。行ってはみたいが、近くになく、残念。