4年1組命の授業: 金森学級の35人 (NHKスペシャル こども輝けいのち)

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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140808023

感想・レビュー・書評

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  • 自分の中で「子供に生命の大切さをどう教えていくといいんだろう?」という疑問がぼんやりとあった中で、タイトルに惹かれて読んだドキュメンタリー。

    手紙ノートを使った心を大切にする活動がとても素敵だし、一つ一つの事を真剣に考える、表面だけじゃなくて真正面からぶつかる事の大切さを全力で教えている金森先生の思い切りの良さとその裏にあるものすごい努力に胸を打たれた。
    もう、東京で私たちが見る教育が紙のような薄さにしか感じない程に。

    今一度、教育ってどういう事なのか、それを考えるためにもたくさんの人に読んでもらいたいなぁ、と思える一冊でした。

  • 金森先生はすごい先生だ。

    金森先生はマニュアルとかガイドラインとかに頼って授業を進めていない。

    それと「クラスの全員がハッピーになる学級」を目指すと言う信念。

    だからこそ、他人の気持ちを蔑ろにしたり、踏みにじったりする行為を決して許さない。
    なぜそういう事をしてしまったのかを徹底的に洗い出しをさせる。自分の中の心の膿を徹底的に見つめさせる。

    わたしの中にも、心の膿がある。
    それを指摘された。

  • 授業でこの番組をみた。
    映像より詳しく書かれている本をぜひ読んでほしいと先生から言われて、借りて読んでみた。
    確かに、映像だけでは分からななったことがたくさんかかれていた。観てる間、それどうなの?て思っていたことが、本を読んだことによって納得した。
    映像によってわかること、文章があることよってわかること、その二つは確かにあるから、両方見ることができて嬉しい。
    本の中でも、1番大きく共感したのは、いじめの話で先生が言っていたこと。
    されて嫌なことは嫌だと、はっきり言うこと。心に溜めると、それはいつか憎しみとなって、刃物になりうるということ。それを暴力ではなく言葉にして伝えること。人間は言葉を話して、対話をしてコミュニケーションを取ることができる唯一の生き物なのだから、暴力で自分の意思を通そうとするのではなく、正々堂々と言葉で伝えるべき。
    これってすごく大事なことだと思う。
    戦争やテロのニュースを見るたび、この話を思い出す。話し合おうなんて、綺麗事かもしれないけど、それでも、暴力で解決しようなんて、自分の意思表示を相手の話も聞かずにしてしまうのは、とても愚かで、そんなことがない世界を目指すべき。
    いのちの重さを、忘れてしまいそうなとき、もう一度金森さんの授業を思い出したいし、読みたい。

  • 10歳という年齢で、どうしてそんな発言、発想、行動がとれるのだろう。子供の持つ凄さを改めて感じられる一冊。大人では気付けないような気付きをいっぱい教えてくれる。どんな子供でも計り知れない才能があると思うが、その才能が花開くかどうかは、周りの大人によるところが大きいと思いますし、そんな大人に自分もなりたいと思うのでした。
    大人になるにつれて出来ることが増える半面、刷り込まれた知識・常識・世間体等により押し込められてしまう能力があるんだろうな。子供の頃のような素直な能力を、歳を重ねても発揮させ続けられる方法は無いだろうか、そんなことを想うのでした。

  • これは凄い。
    形だけ真似してもダメなんだろうけど、色々と参考にしたくなるものがたくさんあった。

  • 金森俊朗先生の教育実践をNHKが取材した記録。
    大学の講義で番組を見て、興味を持ったので借りた。
    ひとつひとつ章分けされて整理されたこの本の内容を見ていてもすごく濃い時間を過ごしているように感じるが、実際はこれが科目教育や学校行事に並行して行われていると考えると、その忙しさは想像もつかない。
    想像もつかないというか、もう忘れてしまったのかもしれない。

    気持ちをストレートに表現する、というのは、大事だけど、ハードな体験だ。
    怒っても疲れるし、泣いても疲れるし、あるいは笑ってさえも疲れる。
    それに耐えられない子供も中にはいると思う。そういう子供にはどのように対処しているのか、気になる。

  • こんな素晴らしい先生がいたのかと本を読んで知った。

    子ども達がどんどん成長していくのが手に取るように分かり、非常に勉強になる作品であると思った。

  • NHKスペシャル「涙と笑いのハッピークラス~4年1組 命の授業~」を文庫化したもの。内容としては映像とあまり変わらないが、金森先生の心情や、製作者の思いを感じ取ることができて、また違った面から楽しめる。
    こんな先生になれるかすごく不安。みんなの意見を聞き入れて、もう少し変わっていく努力をしようと感じた。

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