村上春樹「かえるくん、東京を救う」英訳完全読解

著者 :
制作 : NHK出版  侘美 真理 
  • NHK出版
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本棚登録 : 261
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140351277

作品紹介・あらすじ

かえるくんとみみずくんの凄絶な戦いを描いた村上春樹の傑作短編をジェイ・ルービンの英訳とともに完全掲載。詳細な解説によって、英訳と原作両方の魅力を味わう。NHKのラジオ番組「英語で読む村上春樹」待望の書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • ほ~

    NHK出版のPR
    「村上春樹を翻訳する、
    難しさと面白さ

    NHKラジオ『英語で読む村上春樹~世界のなかの日本文学』(2013年度後期放送分)の待望の単行本化。村上春樹の短編小説「かえるくん、東京を救う」の日本語原作とジェイ・ルービンによる英訳を全文掲載し、翻訳のポイントを詳細に解説する。村上作品の新たな魅力を発見し、翻訳の難しさと面白さを堪能させてくれる一冊。 」

    • 佐藤史緒さん
      猫丸さん、こんにちはー。

      これ面白そうですね。私は新潮文庫の『神の子どもたちはみな躍る』の中で、このかえるくんの話が一番好きなんですよ...
      猫丸さん、こんにちはー。

      これ面白そうですね。私は新潮文庫の『神の子どもたちはみな躍る』の中で、このかえるくんの話が一番好きなんですよー。英語は得意じゃないけど、これはちょっと読んでみたい。

      全然関係ないけど、私の中でこのかえるくんのビジュアルイメージは、アーノルド・ローベルの絵本『ふたりはともだち』のかえるくんなんです、なぜか。
      2014/06/21
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「『ふたりはともだち』のかえるくんなんです」
      おー(読む時にイメージが浮かんできそう)
      このシリーズと言うか、アーノルド・ローベルとって...
      「『ふたりはともだち』のかえるくんなんです」
      おー(読む時にイメージが浮かんできそう)
      このシリーズと言うか、アーノルド・ローベルとっても好き。。。
      因みに私が持っていたイメージは、コーワのケロちゃんコロちゃん。
      http://kr2.kowa.co.jp/
      2014/06/23
    • 放浪金魚さん
      猫丸さん、こんにちは。
      つい最近読み終わったので遅ればせながらコメントさせて下さい。
      私のかえるくんのイメージは「『千と千尋の神隠し』の...
      猫丸さん、こんにちは。
      つい最近読み終わったので遅ればせながらコメントさせて下さい。
      私のかえるくんのイメージは「『千と千尋の神隠し』の青蛙」。声はもちろん我修院達也さんです。

      猫丸さんイメージの「コーワ」が衝撃的で、ケロちゃんがバトルしている姿を想像して笑いました。
      2015/06/27
  • NHKラジオ番組「英語で読む村上春樹」を書籍化した、村上春樹が書いた表題の短編にジェイ・ルービンの英訳と英訳解説を加えた本作。
    仕事一筋でなんとなく報われない40歳手前の男・片桐のもとへ、突然からだのおおきな“かえるくん”が現れる。さらに片桐はそのかえるから「“みみずくん”から東京を一緒に救ってほしい」と依頼を受ける。

    洋書の邦訳&解説はあってもその逆は初めてです。中~高校程度の英語知識があれば、解説に助けられつつ興味深く読み進められます。原文のニュアンスと著者の意図を汲み取るために慎重に言葉を選ぶ訳者の苦悩が、解説から感じ取ることができます。
    最初は解説を読みつつ英語をなぞっていたのですが、顛末が気になり、気付けば英語そっちのけで日本語文に釘づけになる始末。。妙に知的で愛嬌のあるかえるくんに夢中になりました。まるで絵本を読んでいるような柔らかい原文をよそに、後半につれて哲学的な色合いが強くなってきます。何とはハッキリ言えないのですが、ボロボロになっても全力で何かに打ち込んでいる姿はかっこ良いという、エールにも似た印象を受けました。

  • 「神の子どもたちはみな踊る」に収められた短編の英訳、原文に解説もついている。

    金融機関に勤めるパッとしない会社員、片桐のアパートに、突然「かえるくん」が訪ねてくる。東京を大地震から救うため、一緒に地下にいる「みみずくん」と戦ってほしいと頼まれる。

    二十年前に読んだ当時は、それほど印象に残らなかった作品だったが、改めて読むと小説としてとても面白いし、読む人によっていろんな解釈ができる本当に深い話だったことに気がつく。

    壮絶な戦いを終えたかえるくんの言葉、『いずれにせよ、すべての激しい戦いは想像力の中で行われました。それこそがぼくらの戦場です。ぼくらはそこで勝ち、そこで破れます。』
    …やっぱり村上春樹はすごい。

    高校卒業以来、思うところあって最近勉強し始めたばかりの英語力ではとても読みこなせないのだけど、見開きで日本語の原文がすぐ参照できるので、ストレスなく読める。しかも英訳にあたっての工夫などの解説を読むことによって、原文の表現の繊細さも味わいながら楽しめた。

  • 「象の消滅」と共に図書館で借りた。
    主人公のダメダメな感じがよく表されていた。
    そしてかえるくんのキャラが愛らしかった。

    丁寧な日本訳と解説も嬉しい。

  • 原作好きが英語学習をするのには最適。原作の解釈にはそれほど踏み込まれていない。

  • 英文も読みやすく日本語訳と一緒となっているので英語の勉強には良かった。

    かえるくんは今でも日本のどこかで闘っているのだろうか、、、

    ラストがちょっとまだ理解できていません。

  • 解説が丁寧で、英訳にその単語や表現が選ばれた理由などが学べた。原文は短く、また原文自体の展開も気になり、すぐ読み切った。

  • 久しぶりの村上春樹さんの作品でした。
    こんなに丁寧に解説されているとは思いませんでした。
    ラストは私には難しく、まだ理解できていません。

  • これは持っておきたい本。
    話の内容も好き。考えさせられる。
    語彙増やすためには本読むのが一番しっくりくる。

  • 通読に5時間、(英文ブツブツ言いながら+説明+ほかの事+原文
    英語のイディオム強化として◎

    春樹の中でも特に重要な一編であると再認識。
    めくらやなぎもあるといいなぁ

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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