本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130830669
作品紹介・あらすじ
東アジアのモダンクラシックといえる魯迅文学.その魯迅と日本作家たちの影響関係とは? 作品群を精緻に読み解くことで,近代日本文学が魯迅に決定的な影響を与えた一方,1930年代を境にして魯迅から現代日本文学へと色濃いつながりを示してきた内実を明らかにする.百余年の複雑な日中関係の一面を繙く,多彩な魯迅像の発見.
感想・レビュー・書評
-
メモ:なぜこの本にパフォーマティブのタグをつけたのか?
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魯迅が明治に日本に留学し、漱石・鷗外・芥川らの影響を受けており、また現代の日本にもブーメランのような影響を与えた。「坊ちゃん」と、「阿Q正伝」、鷗外「舞姫」と「愛と死」の類似点・相違点の対比が興味深いところ。そして日本の作家への影響は芥川賞候補になった松本清張の私小説「父系の指」と魯迅「故郷」、山田宗樹「嫌われ松子の一生」や春樹「1Q84」と魯迅「祝福」など枚挙に暇がない。そして、な、何と!「1Q84」の青豆は魯迅「故郷」からの連想であり、中国古典では僧侶の意、そして女革命家・秋謹というモデルがいる!。そして牛河は阿Qの生れ変り、亡霊のような存在なのだ!
全3件中 1 - 3件を表示