文字の都市: 世界の文学・文化の現在10講

制作 : 柴田 元幸 
  • 東京大学出版会
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本棚登録 : 55
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130800204

作品紹介・あらすじ

「魅せられる」ことからはじまる文学・文化の研究。東大文学部・多分野交流演習から生まれた珠玉の講義集。

感想・レビュー・書評

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  • 『文献渉猟2007』より。

  • 編者・柴田元幸が東大で行った授業「他分野交流演習 今日の世界文学」の講義録、でもないか。講義原稿だったり書き直しだったりするみたいだから。翻訳文芸周辺の話題、みたいなのが脈絡なく取り上げられている感じ。
    私ゃ学部卒なんで院の講義ってのは経験ないんだけど、こういうのボーッと聴いてるだけ…ってことないよね??

  • 2012/02/29
    マイケル・エメリックの日本語能力

  • 改めて、私には読解力が不足しているのが分かりました。この本は東京大学文学部で開講された「多分野交流演習」を土台とした講義集で、10人の学者がそれぞれの専門分野をふまえて様々なテーマを論じています。読解力の足りない私にはそれぞれの講義の主題を読み解くことができません。ですがわずかな時間を惜しんで一気に読んでしまったのは、私にとって全くの未知だった分野に対する知的好奇心から来たものでしょうか。それはバリ島で民族音楽に魅せられた西洋人の話であり、それはロシアのポピュラー音楽史であり、それは愚痴からみた文学であったりします。その中でも最も興味を引かれたのは一つの文学作品からフランスの移民・人種問題を問いかけた小野正嗣先生の「マリー・ンディアイの世界―『パパは食べなくちゃいけない』に見られるフランス的「統合」の現実―」です。この『パパは食べなくちゃいけない』という小説の中身は、人種差別や融和を取り扱ったものではなく、ただただ異人種間をとりまく「現実」であり、今まさに移民社会となりつつあるフランスが抱える世界であり、少子高齢社会である日本の未来社会を映し出しているように思えます。

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