ポーラの戴冠式-デルフィニア戦記外伝3 (C・NovelsFantasia か 1-74)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125013923

作品紹介・あらすじ

リィが天上世界に帰還して十年。再び訪れたデルフィニアの危機に、時空を超え〝伝説の王妃〟は故国に降り立つ。だが懐かしいデルフィニアの地に滞在したのはわずか五日。その短くも濃密な日々、リィや王妃を迎えた人々はどう過ごしたのだろう――。
「紅蓮の夢」では描ききれなかったエピソードを、「小説BOC」に連載された全十話に書きおろしの二話をさらに加えた連作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • ただただ、懐かしい。
    本編は、1冊900円という、当時学生だった自分には少しばかり値の張る本が10冊以上。続きが気になって気になって、千円札を握りしめて書店へ。一日で読み終わってしまうので、また書店へ。結局ひと月やそこらで買い揃えてしまったことを思い出します。
    あれから随分と時が経って、また新刊としてこの世界を楽しめるとは。
    外伝なので、さらっと読めてしまう感じ。本編の勢い、激動の展開とはいきませんが、楽しめます。
    また、本編を読み返したい気分です。

  • 二度と、戻ること叶わぬはずの異世界デルフィニア。だがこの国の未曾有の危機が、リィを再びこの大地に呼び寄せた。待ちわびた王妃の降臨。熱狂する人々。覆る劣勢。大勝利の後、凱旋した王妃は首都コーラルに五日間だけ滞在するーー。『紅蓮の夢』で語られなかった短くも濃密な日々が綴られた短篇連作集。
    (2018年)
    —- 目次 —
    第一話 西離宮の灯り
    第二話 ヴァンツァーの手紙
    第三話 リュミエント卿の葛藤
    第四話 コーラルの十年
    第五話 ジャンペール家の団欒
    第六話 ドラ伯爵家の騒動
    第七話 サヴォア公爵家の事件
    第八話 ロッテと薔薇の精
    第九話 ポーラの戴冠式・前篇
    第十話 ポーラの戴冠式・後篇
    第十一話 来世の約束
    第十二話 新たなる日々
    あとがき

  • リィがコーラルに帰って来てからの数日の日常
    メインのメンバーがそれぞれ親になって、それでも変わらないやり取りがあったり、変わったところもあったりの成長?が見えた?
    主に子供たち目線での進行だったり、いつものメインのキャラじゃない人物の目線だったりで面白かった!

  • 一度元の世界に戻ったリィでしたが、デルフィニアの危機にリィが去ってから十年後の世界に再び訪れます。
    あっさり敵を退けた後は、五日間だけの滞在でありとあらゆる人々の噂と羨望の的になり、ついでに立場の弱かった国王の愛妾ポーラを名実ともにリィの代わりとするために戴冠式を行います。
    たったの五日間で濃いこと。
    そのいない十年の間に子どもたちは増え、デルフィニアの未来も安泰。
    愛妾の子だからと悩む国王の長男に自信を与えるように国王を一喝したりと、リィは変わらずデルフィニアの人々にとっては伝説級の天界の女神として印象を残して去っていくのです。
    何でもない日常が、リィがいるだけで特別な日々になる。そんなデルフィニアの物語をまた読ませてくれたことに感謝です。

  • また戻ってきたこの世界へ
    紅蓮の夢を補ってくれる
    色々な物語
    紅蓮の夢だけでは
    主人公視点だけだったのが
    脇を固めてくれる
    二世達が
    いてくれる
    10年も経てば
    キャラクタたちも年を重ね
    新しい命も生まれる
    考えている思いがある
    その思いの
    視野が狭くなりすぎてしまう時に
    彼らがいてくれるおかげで
    新しい世界を見せてくれる
    自分だけでは閉じない
    自分だけが正しいのではなく、
    納得をお互いに
    選んでくれたことに
    選ばれたことに
    その先に
    安心ではなく不安でもなく
    冒険をしていく
    その名前を形に
    伝えることで
    交換することで
    名前に思いをつなげる

  • [江戸川区図書館]

    デルフィニア戦記外伝3巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。ただ、外伝は1までしか読んでいなかったので、前作と本作は初。

    ■収録作
    ・西離宮の灯り
    ・ヴァンツァーの手紙
    ・リュミエント卿の葛藤
    ・コーラルの十年
    ・ジャンペール家の団欒
    ・ドラ伯爵家の騒動
    ・サヴォア公爵家の事件
    ・ロッテと薔薇の精
    ・ポーラの戴冠式 前編:ポーラの戴冠式
    ・ポーラの戴冠式 後編:来世の約束
    ・新たなる日々

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • 目次
    ・西離宮の灯り
    ・ヴァンツァーの手紙
    ・リュミエント卿の葛藤
    ・コーラルの十年
    ・ジャンペール家の団欒
    ・ドラ伯爵家の騒動
    ・サヴォア公爵家の事件
    ・ロッテと薔薇の精
    ・ポーラの戴冠式・前篇
    ・ポーラの戴冠式・後篇
    ・来世の約束
    ・新たなる日々

    短篇連作集というよりは、長編のエピソード集という感じ。
    偉大なる楽屋落ちというか、個別に成立している短篇ではなくて、長篇のファンに贈るサイドストーリー…いや、やっぱりエピソードだな。

    本当ならもう、リィたちはデルフィニアには戻らないはずだった。
    しかし人外の力でデルフィニアが危機に陥った時、リィはデルフィニアに戻った。
    10年ぶりに。

    その戦いぶりについては別に書かれていて、今作は初めてデルフィニアの王妃であるリィと接した、ウォルやバルロやナシアスやイヴンの子どもたちの話が主。
    なので、この本から読み始めても、さっぱりまったくちっともわからないと思う。

    でもまあ、これからのデルフィニアの形がきっちり決まってよかったね。
    さくさく読めて、私もうれしい。

  • ポーラの戴冠式
    190906読了。
    今年86冊目今月2冊目。
    #読了
    #茅田砂胡
    #ポーラの戴冠式

    デル戦外伝その3。
    前回から10年後。
    リィが帰ってきた!
    主要人物たちにも子供が育っており。

    子供達にとって王妃は神にも等しい存在で。

    物語を最初から読み返したくなる。
    清々しく切なく愛おしい。

    紅蓮の夢という作品も読みたい。
    そしてドラクエ5やりたい。

  • 20190817 読了
    ☆3.4評価で☆3つ
    (子供達より大人達の話が読みたかったので辛い評価)

    覚書
    西離宮の灯り ヴァンツァーの手紙 リュミエント卿の葛藤
    コーラルの十年 ジャンペール家の団欒 ドラ伯爵家の騒動
    サヴォア侯爵家の事件 ロッテとバラの精
    ポーラの戴冠式・前編&後編 来世の約束 新たなる日々

    茅田砂胡全仕事「紅蓮の炎」を先に読んでおいて良かった。
    良妻賢母とは、ポーラのためにある言葉w
    ホラー疲れして、口直しその②で読んだ作品。
    数年前、友人2人から勧められて読み始めたデル戦。
    特装版が全巻揃ったら、今度は一気に読まず、丁寧に
    読み直したいと思っている。

  • 連作短編集。

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茅田砂胡の作品

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