茅田砂胡 全仕事1993-2013〈特別版〉 (C・NovelsFantasia か 1-64)
- 中央公論新社 (2013年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (702ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125012711
作品紹介・あらすじ
書きおろし小説524p、描きおろしコミック105p、ドラマCD音楽制作にまつわる鼎談や著者へのロングインタビューなどなど、全704pの大ボリューム!!ドラマCDつき。
感想・レビュー・書評
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猫丸(nyancomaru)さんチラッと特設ページを拝見してきました。。。凄いですね!チラッと特設ページを拝見してきました。。。凄いですね!2014/04/22
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紅蓮の夢で金銀黒天使とファロット2名がデルフィニアに戻ります。もうそれだけでオッケーです。同窓会のような楽しさ。それに桐原家とレディーガンナーの短編と対談とマンガ付き。かなり満腹になりました。
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デルフィニア、読み返したくなりました。海賊も。もものきとガンナーは未読だったけれど、すごく興味が出てきてしまった。面白かったよう。
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ファンにとっては夢にまで見ても到底叶わないと思っていた事をこれでもかっていうくらい大盤振舞されている。
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デルフィニアでこんなにたくさん書き下ろしがあるなんて!感涙。読みたくてたまらないのに、読み進めたら終わってしまう…というジレンマ。やっぱりデルフィニアが一番好きなんだなと実感。ウォルといるリィが好き
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[2021年4月現在、近隣三区にナシ。葛飾区、新宿区、世田谷区などにあり。]
<特別版>の文字にはそそられるけれど、普通の方が近隣三区にあるので、それでヨシとしよう。
この読み順(発刊順)はあっているのかな…?
★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記
★桐原家~、もものき~ -
う〜ん、久々〜の「真っ向からデル戦」なので星4!もうね〜いや〜 待ってたよ〜的な。。。しかし、長い。全然苦にはならないけどね。
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ようやく読めたよ、弁当箱^^
もちろんお目当ては『紅蓮の夢』だったのだけど、今まで読んだことのなかったシリーズもそれなりに面白かったし、レディー・ガンナーの新作も相変わらずだなあと楽しく読めた。
でも、蛇と鰐で『けむけむ』はちょっと違う気がするけど(笑)
そして、紅蓮の夢。
もうね、なんどボロボロ泣かされたことか。
デルフィニアの危機にリィが還ってくると言うだけで感動モノなのに、相変わらず語られる台詞のなんというカッコウよさ。
とくに自分の魂のツボである誰かが誰かを信頼するセリフは、それだけで胸が熱くなった。
幾つか挙げよう。
・この声は決して自分に害を為さないと男は知っていたし、信じてもいたのだ。この声が言う事なら自分はどんなことでもするし、しなければならない。たとえ下が火の海だろうと飛び降りてみせる。
・「デルフィニアの王妃様は千本の薔薇よりも美しく、純金よりも輝かしく、どんな宝石よりも目映く貴く、あらゆる豪傑に武勇で勝る」
・「王妃さまは決してーー陛下をお見捨てになったりなさいません。あの方はそんな方ではありません」
・そう言いきれる男を見つけるのは、砂丘の中からたった一粒の砂金を見つけるのに等しい至難の業だということをこの男は知らない。その点にこそ、この王の真価があった。
・「一つだけはっきり断言できる。俺の知ってるリィなら、あいつが今も覚えている通りの性分なら、おまえがあいつになにも言わずに戻ってきたことを知ったら……ただじゃすまねえぞ。脳天から火を噴いて怒るぜ」
・「今この国の人間は一人残らずーーいいか、一人残らずぞ。おまえが来てくれることを待ってる」
・「申し上げるのも恐ろしいようですが、生きては帰らぬ覚悟を定めておられます。それを知りながらわたしには何もできないのです。戦を止めることも皆さまをお守りすることも……。それができるのは王妃さま、あなただけなのでございます」
・「好きな人の一人も助けられないような情けない子を相棒に持った覚えはないからね」
・心臓が鷲づかみにされた気がした。この十年、幾度となく懐かしく思い描いた声。今生では二度と聞けないと諦めていた声だった。
・「待て」
ドラ将軍は真剣な顔でジョーディに問いかけた。
「黒主が自分から近付いたと?」
「はい!その女が黒主を呼んだら振り返って……黒主をグライアって呼びました!」
声にならない悲鳴が領主の館に響き渡った。次に恐ろしいくらいに、しんと静まり返る。
・裸馬に乗った騎手は悠然と野原の真ん中まで進み、パラスト軍に対峙する姿勢で馬を止めると、腰の剣を抜き払って高らかに宣言したのである。
「おれの名を聞く勇気のある者は前に出ろ!」
・「見たか小僧」
「はい」
「あの方こそ我が国の勝利の女神。ロアの黒主を乗りこなせるただ一人の方だ。覚えておけ」
・「それはおまえの祖父の名だ」
断言して、王妃は険しい表情のまま続けたのだ。
「おまえの父が王国を追放され、この国がもっとも苦しい状況にあるとき、もっとも厳しい戦いを敢然と戦い抜いた英雄の名前だぞ」
ほんと、いくらでも挙げられる。
いや、ほんとに凄かった。感動した。
うん、こんな続編を待っていたんだよ。
あー、楽しかった。
そしてこれでようやく、この後の続編も読める。
さあ、つぎつぎ。