ブルーロータス-巡査長 真行寺弘道 (中公文庫 え 21-2)
- 中央公論新社 (2018年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122066342
作品紹介・あらすじ
五十三歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。そしてこのベテラン刑事、ヒラなのに、やけにデカい事件に当たる。
元警察官僚の尾関一郎衆院議員変死事件に続くヤマは、インド人変死事件。荒川沿いを流していた真行寺は、捜査員たちに出くわす。河川敷で死体が発見されたという。やがてこの死体はインド人男性のものであることが判明。死体の耳の周囲に残る火傷に着目し、事件性を感じた真行寺は、インドを専門とする若き研究者・時任の協力を得て真相に迫るが――。
シリーズ第一巻『巡査長 真行寺弘道』が、読売新聞、しんぶん赤旗、産経新聞、「小説推理」など各紙誌で絶賛された、圧倒的なスケールの痛快エンターテインメント第二弾!
感想・レビュー・書評
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2月-9。3.0点。
巡査長真行寺、第二弾。
荒川でインド人の死体が上がる。捜査に入る真行寺。
背後にはインド社会の構造が。
一見繋がらないと思う自動運転と、インド社会の背景を上手く繋げた小説。面白かった。次作も期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
五十三歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。 そしてこのベテラン刑事、ヒラなのに、やけにデカい事件に当たる。
元警察官僚の尾関一郎衆院議員変死事件に続くヤマは、インド人変死事件。荒川沿いを流していた真行寺は、捜査員たちに出くわす。河川敷で死体が発見されたという。やがてこの死体はインド人男性のものであることが判明。死体の耳の周囲に残る火傷に着目し、事件性を感じた真行寺は、インドを専門とする若き研究者・時任の協力を得て真相に迫るが――。 -
榎本憲男『ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道』中公文庫。
シリーズ第2弾。前作よりもボリュームがあり、期待したのだが、明らかなるレベルダウンに驚いた。オーディオマニアでロックフリークの53歳の刑事・真行寺弘道を主人公にした奇妙な警察小説。第1弾はフロックだったのかな。 -
ロマンですね。満更非現実とも思えない。けど、ここまではね。カッコヨスギル☆
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シリーズ第2弾。今作も、インドの身分制度、自動運転技術の開発など考えさせられるテーマを取り上げている。今作の相棒である大学講師が個性的に描かれておらず、テーマの解説役に留まっている。主人公の母校の学生の事件の記載も長く、物語の展開にスピード感はない。結末は捻りもあってよかった。
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巡査長 真行寺弘道シリーズの前作よりも、率直に言って面白かった。設定自体は前作を踏襲し、ヒンドゥー教、カースト制、自動運転車などといった、本来交わることはないであろう世界をひとつにした物語は、意外に面白くて引き込まれた。是非、本シリーズの続編を読んでみたいものだ。