世界は終わりそうにない (中公文庫 か 61-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 302
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122065123

作品紹介・あらすじ

恋愛の苦み、読書の深み、暮らしの滋味…愛しい私たちのしょっぱい日々よ!膝を打ちたい気分で人生の凸凹を味わうエッセイ集。船戸与一、成島出、三浦しをん他との豪華対談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 角田さんのエッセイや対談など。

    特に面白かった所。
    話していて、相手に理解されていない。と気付き、何となく尻つぼみ的に話を終え「何も話していませんでした」というふりをしてることが多い。相手もどこから聞き返していいのかわからないのだろう「だれも何も話しませんでした」と、調子をあわせた顔つきをしてくれることがある。てとこ。
    あとは酔っぱらいを素面の状態で観察してる所や、家計簿を偽装工作しちゃうとこなど。

    三浦しおんさんとの対談も面白かった。

  • 著者独特の機知にとんだエッセイと、数冊の書評、それに三浦しをん他との対談等、1冊で2~3倍楽しめるお得本(笑)
    終章の「恋愛じゃなきゃできっこない」は、著者の経験も含めて綴られており、女性なら納得したり、あるいは感心したり、様々な読み方ができるのでは。

  •  2002〜2015様々な所で書いたエッセイや対談、鼎談などをまとめて収録。タイトルと、表紙の写真と内容が、なんとなくマッチしているのだろうか?
    ついジャケ買いしたくなる写真に興味を惹かれた笑

    三浦しをんさんへはだいぶ突っ込んだ答えにくい質問をバンバンされていて面白い笑
    表彰された時の受賞のことばがいい。そこから話すんだ、と持っていき方が素晴らしい!
    作者と監督とで対談する、八日目の蝉、とても興味深い。

    何が、というのでなく、全体的に角田光代節でクスッと笑えたり、話のネタに触れたりと興味深い。
    面白かった。

  • 角田さんのエッセイ。
    三浦しをんさんとの対談が面白かった。
    最後が恋愛についてのエッセイだったが、
    私はどちらかと言うと日常や食について
    書かれている方が楽しく読めたなぁ。

  • 角田さんのエッセイは、小説と同じように彼女自身の、ひととなりがはっきり文章に出ていてとても好き。
    読書について、恋愛について、ひとり旅について。三浦しをんさんとの対談もとても面白かった。
    またしても、amazonのほしい物リストに作中出てきた書籍を並べることに。

  • 「恋の扉」がずどーんと私にきた。
    扉が開かれているかどうか、
    開かれていればくるものはくるし、
    閉じられていればいくら待っても来ない。
    たしかになあ。とつい頷いてしまった。
    友だちみたいな間柄で、お互いがお互いを必要としていて
    お互いのことを思い合える人と出会えたらいいなあと思ったのでした。
    扉開いておきたいな。

    祖父江さんと坪内さんと角田さんの鼎談もおもしろかった!
    文庫によって、フォントとか、そういった細かい作りが違うんだ!と新たな発見。そういう違いを探しながら読み比べるのもおもしろそう。

    八日目の蝉も、もう一度読み直さなくては!
    そしてあらためて、対談を読まなくては!

  • 角田さんという人は面白い人だなとパーソナリティが分かるエッセイ。八日目の蝉の監督との対談を読んだ後にもう一度映画を観たいなという衝動に駆られる。監督の映像化に対する思いなどを知ることが出来て面白かった。

  • 角田さんの本が好きで、もっと知りたくて読んだエッセイ本。

    角田さんが一人で世界中旅していたり、トレイルランやボクシングなどのアグレッシブなスポーツをしたりする方だと想像していなかったので驚いた。自分の興味があるものにぽんっと入って取り組んでいく姿が素敵で、こういう年のとり方をしたいなと思った。

    三浦しをんさんとの対談の中で、本の選び方でジャケ買いや好きな作家から選ぶ他に「書評を見て選ぶ」と言っていてそんな選び方があるのか〜!と目からウロコが落ちた。文庫の一番後ろにあるから一番最後に読むものだと思いこんでいた。

    生活や恋愛、本に関する対談にしても(一番好きな「さがしもの」の「彼と私の本棚」に少し言及されていて嬉しかった)、人生の先輩の話を隣で聞いているようで居心地の良い本でした。

  • 自分の問題を解決できるのは、自分しかいないのである。
    だれも、何も、私ほどには私のことを知らないし、私ほどには私のために働かないのだ。

    のめり込むと気がつかなくて、気がついたときにはもう手遅れなんだけど、少しでも気がつかせてくれてありがとうございます、角田光代先生。

  • 以前から気になっていたエッセイ&書評&対談集 
    盛りだくさんすぎてどれも自分には興味深かった

    「いしいしんじ」さんの書評がとにかく熱くて
    この脅威がどんなものなのか断然読みたくなった

    また新たな扉を開くことができるかな。。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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