- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122060371
作品紹介・あらすじ
「倚りかからず」に生きた、詩人・茨木のり子。日常的な言葉を使いながら、烈しさを内包する詩はどのように生まれたのか。親族や詩の仲間など、茨木を身近に知る人物を訪ね、その足跡を辿る。幼い日の母との別れ、戦時中の青春時代、結婚生活と夫の死、ひとりで迎えた最期まで-七十九年の生涯を静かに描く。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
詩人茨木のり子の生涯を追った評伝。79年の穏やかな生涯、ファンなくては書けなかった作品だろう。
高校の教科書に載っていた「わたしが一番きれいだったとき」で知っていた詩人。詩の内容と、どことなく広末涼子っぽい顔だったのと合わせて覚えている。
大正の末の生まれ、終戦時19歳。戦時中から戦後、飾らない言葉で時代を反映させた詩。詩集としては異例の売行きを、残したものも多いらしい。
本書は図書館にて発見。地元ゆかりの作家のコーナーにて発見。茨木が40年以上暮らし亡くなった自宅が近所にあるとは思わなかった。
後藤正治のノンフィクションには外れがないように思う。
茨木作品だけでなく多くの詩の引用。教科書違いであまり触れた機会のない詩という表現形態も面白いかも。 -
茨木のり子の優れた評伝。第1章からして、すでに読み手の心を掴んで離さない。それは、第13章まで、そして、あとがきに至るまでずっとであった。この書で、詩集では知り得なかった茨木のり子に出逢うともいえそうです。
-
数々の心に残る詩はどのように生まれたのか、その生涯を綴ったノンフィクション。青春を戦時下で過ごし、長じては『倚りかからず』に生きたその生き様には尊敬しかありません。何が正しいのか不安になる時代、せめて自分という軸を持っていきたいと思いました。
-
荳頑ゥ玖除遨ょュ先嶌蠎鈴未騾」縲
-
・・・物足りない。これじゃ。
しかも、筆者の主観が多くて、がっかりだった。 -
2014/12/16