- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122060234
作品紹介・あらすじ
'古今東西、小説、マンガ、ゲーム、映画等の「心に残る題名」のテクニックを分析。タイトル付けに悩むすべての人におくる、実用派エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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題名フェチ、言葉フェチ、あと題名をつけなきゃいけない必要のある方におすすめ♪
筆者のブルボン小林氏とは、小説家長嶋有氏のサブカルコラム用ペンネーム。彼の発想力と言葉のセンスが好きなので読んでみた。
本の題名とは、表紙と共に本の「顔」である。
特に本屋の本棚に陳列されている間は背表紙しか見えない。
題名と著者名、それだけで手塩にかけた「我が子」を手に取ってもらわなければならない。
そのために作家及び編集者はいろいろ工夫している。
なにしろ本の売れ行きに関わるのだ。
そんな「商品の題名」を「これはどういう意図をもってつけられたか」「どういうイメージをあたえるか」を鋭い洞察力を生かして推察。たまにつっこみながら楽しく紹介している。
例えば助詞の使い方に注目した『ゲゲゲの鬼太郎』
韻とリズムがもたらす快感を考えた『島耕作シリーズ』
読む前と読んだ後の題名の捉え方が180度違う『これからはあるくのだ』
へー、そんな角度から?と驚く。
軽く読める知的(オタク的)読み物としても、題名に悩む人のための実用書としても読める。
本以外の映画や音楽も取り上げられていて、最近の洋画の邦題はセンスないよな、という話に同感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ぐっとくる」題名とはどんなものか?を文学、音楽、映画、漫画などから例をあげて語っているエッセイ。「ゲゲゲの鬼太郎」はなぜ「ゲゲゲ」なのか。また、なぜ「ゲゲゲの」なのか。言われてみると、なぜだろうと思う。おもしろかった!
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本や映画など、そのタイトルでグッと来る、印象に残るものを取り上げ、それがなぜ心を惹きつけるのか?を分析するエッセイ。ただ、あくまでもブルボン流分籍。論理的というよりも、ちょっとニヤリとなる解き明かし。
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その名の通り題名について語った本。作られ方別になっていてなるほどなと思う。好きなタイトルはこのタイプかとか。ささっと読める割におもしろかった。
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命令形の題名は、たしかに印象に残るものが多い。
「了解です!」って心の中で応答してしまう。(舎弟気質) -
ブルボン名義の本は初めて読むかも。
ネタが主体の本かと思ったら、ちゃんと実用的な話でした。
読んでみるとなるほどーと思うことがいっぱい。
この「なるほど」と思わせるために、
どんな視点を挙げていくか、例として出す本や映画や楽曲はどれにするか、
そこの選択が難しいんだろうなあ。
硬軟とりまぜた広い知識・見識がないと説得できない。 -
題名ってたまに
脳に残るものがあり(読んでなくても)
色々楽しめました。。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784122060234 -
興味を惹かれたところ、面白かったところ。備忘録的に/つげ義春年譜。ある年は、スーパーマリオ2をクリアしたとだけ書いてあったのだとか。よっぽどうれしかったのか、他に書くことがなかったのか。/二物俳句。まったく関連のないものを並べてインパクト。「秋風や模様の違ふ皿ふたつ」(原石鼎)/MUGO…ん色っぽい、を、喉を詰まらせて咀嚼するさまをいろっぽいととらえた知人がいたエピソード。/大工よ、屋根の梁を高くかかげよ、となぜ言ったのかは読めばわかる、彼女の聡明さに納得するのだとか。読んでみたくなる、サリンジャー作品。/我々は何かを愛する時、その名前も含めて愛しているのだ。カフカ「アメリカ」がのちにカフカ自身の日記をもとに「失踪者」となったことをとりあげて。/「息切れ」という原題を「勝手にしやがれ」と思い切った邦題にしたのにのっとり、「一人が持ちこたえよ、そうすればあとに続くものがあらわれるだろう」という映画タイトルももっとばっさりした邦題にしてほしかった、という思い。