- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122058378
作品紹介・あらすじ
古池や蛙飛びこむ水のおと-蕉風開眼として名高いこの句は「古池に」と一文字替えた途端、凡句となりはててしまう。「や」というたった一文字によって、芭蕉はひとつの高みに到達し、俳句は芸術となった。本書では、古池の句の真実、その後の数々の名句を詳述。創造の現場を目の当たりにするかのような興奮と感動が溢れる芭蕉論。
感想・レビュー・書評
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「古池や」は名句と納得した。「田一枚植て立去る柳かな」で「立去ったのは誰か?」の件が特に良かった。
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NHK「ようこそ先輩」を見て、読んだんだけど
古池や 蛙飛び込む 水の音
について
そんな風に考えたことなかったし
目からうろこ。
人に紹介したくなる本。 -
知的興奮がここに。まさに目がさめるような評論。この本を読まずして俳句を語ることなかれ!
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俳句の奥深さがよくわかる一冊。根拠を持って通説に挑む姿に好感が持てる。もっと俳句のことを知りたいと思わせてくれる好著。
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松尾芭蕉今ちょっとはまってます
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芭蕉の「古池や」の句をこれでもか、というほどに語ってくれている一冊。
論自体は既知のものであるが、芭蕉のこころを一緒になぞりながら味わえ、時々笑みがこぼれるような親近感のある書き方が好ましい。
中に、丸谷才一の『輝く日の宮』からの引用なんかもあって、面白い。
あんまり書くとネタバレになるので。
日本のリズムは今尚生きている。
そうして、その中に自らの心を例え、形にしてゆく作業は愛おしいものである。
何気ない気持ちで読んで欲しい。
なんだか芭蕉が好きになった。 -
刺激的。