- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122048690
感想・レビュー・書評
-
全体的になんとなく不穏な空気がずっと続いて、落ち着かせてくれない感じ。
思春期の女子高生の心情が細やかに描かれていて、女の子同士の憧れや嫉妬、男の子に対する驚きや発見など、自分も昔を思い出す。
蛇行した川のほとりの家や、森の中の音楽堂、塔のある家など、読んでいると映像が浮かぶようだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新書版の3冊を高校の図書館で読んだ時の衝撃は10年以上経った今でも忘れられない。
好きすぎて文庫版買った後新書版も古本で購入(笑)
青春だったなぁ〜 -
20150608読了
忘れてて2度読んでしまった。設定にちょっと無理があるが、少女が大人になる様など、ドキッとするほどよく捉えられていると思う。 -
久々に読み返したけど、はじめに読んだ時は
全然この雰囲気をわかってなかった気がする。
前回読んだ時も面白いとは思ったけど、それだけだったし。
今回は文句なしでこの雰囲気に惹きこまれた。
恩田さんの書く「少女」はいつも美しく謎めいていて
何回も読み返したくなる。 -
久しぶりに読んだ恩田さん。
・・・・いいなぁ☆
恩田さんらしい作品で。 -
高校生時に読んで以来の再読。当時はただただ恩田さんの描く「少女」の神秘性に打たれていたけれど、大人になった今読み返すと、描かれた少女に少しの嘘らしさを感じた。華奢な体に成長した精神がアンバランスに押し込められていること、生臭くなく潔癖で混じり合いようのない精神を持ってること、それらが一夜にして変貌する可能性があること。いかにもフィクションらしい性質だと思う。でも、そんな嘘みたいなものが同居する時期があるのも確かな事実なのだろうかとも思う。