荘子(そうじ) (1) (中公クラシックス E 4)

  • 中央公論新社
3.79
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本棚登録 : 203
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121600165

感想・レビュー・書評

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  • 3.5

  • 「制度を整え、競争を煽り、管理や罰則を強めれば社会はうまくいく?否!!『荘子」の掲げた「無為自然」の思想とは、人為を離れ、自然の根源的な摂理に沿った生き方こそ、人間の最高の境地であるというもの。肩の力を抜き、自然体で生きよう」

    荘周:中国の思想家。紀元前3,4世紀ごろの人(その生涯についてはよく分かっていない)。

  • 胡蝶の夢で有名な荘子を読むことができた!まっ…前回の道(タオ)からの流れ…
    たとえ話が壮大で巧みなので楽しく読めた。
    なんかいい感じ!

  • 鮮やかな描写で、先へ先へと読める。名文と呼ばれるのに納得。

  • ”老荘思想の莊子。書名は「そうじ」、著者は「そうし」(莊子=荘周)。
    莊子本人の筆と言われている内篇は安心してすっと腹に入ってきた。外篇は読みやすかったが心にすっと落ち着かなかった(訳者 森さんからの注釈に心揺らされて?)。

    <キーフレーズ>
    ・遊の思想は『莊子』の最も中心的な思想の一つ(池田知久さんの解説p12)

    ・逍遥遊(しょうようゆう)…あてどもなく、さまよい遊ぶこと。(p.3)
     鯤(こん)と鵬(ほう) … 幾千里の大魚と大鳥

    ・斉物論(せいぶつろん)…物を斉(ひと)しくするの論(p21)

    ・方正の説(p39)
     すべての対立者は、たがいに依存しあってのみ存在しうるものであり、したがって単独の、絶対的な存在ではない。

    ・道枢(どうすう)
     彼れと是れとが、その対立を消失する境地。枢(とぼそ=扉の回転軸)は、環の中心にはめられることにより、はじめて無限の方向に応ずることができる。

    ★万物斉同(ばんぶつせいどう)の境地
     ・是非善悪などの価値も、人間に対してだけ存在するものであり、その意味で相対的なものである。もし人間という立場を離れるならば、これらの価値の差別はたちまち消失し、そこには美醜もなく善悪もない、絶対の世界が現れる(p.61)
     ・何ものにもとらわれない立場(p.71)

    ・真宰(しんさい)…真の主宰者
     事実は存在しながら、それを示す形がない(p30)
     天籟(てんらい)の風が、無数の洞穴にそれぞれの音をたてさせるように、人間の感情の生起の背後にも、何ものかの存在が予想される。それは宇宙の主宰者とよんでもよいであろう。だが、その主宰者は形のないものであり、人間の目ではとらえられないものである。(p31)
     ※天であり、道であり、自然であり、運命であり、絶対的な一者である

    ★坐忘(ざぼう)
     自分の身体や手足の存在を忘れ去り、目や耳のはたらきをなくし、形のある肉体を離れ、心の知をすて去り、あらゆる差別を越えた大道に同化すること (p.183)

    ・自分の内にある声を聞く
     自分の楽しみを真に楽しむ(p215)

    <その他>
    ちなみに、双葉山が口にした「我いまだ木鶏たりえず」の話も莊子におさめられている。(外篇 第19 達生篇)
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E9%B6%8F

    <きっかけ>
     2016年5月の人間塾課題図書”

  • 荘子 論語のような道徳律ではなく、斉物論(人間と非人間も、生と死も、現実と夢も ひとしくする) の具体例を繰り返し論述した本。禅問答に近い。地球に自分が溶け込んでいく感覚になる

    印象に残ったのは 無用の用(役に立たないように見えるものが、真の意味で有用であること)。なるほどである

  • とても読みやすい。

  • 726夜

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