声優道 - 死ぬまで「声」で食う極意 (中公新書ラクレ 576)
- 中央公論新社 (2017年2月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121505767
作品紹介・あらすじ
人気職業、「声優」。志望者は激増するも、プロとして生き残る声優は激減、ほとんどの若者が淡い夢の前で挫折していくと著者は警鐘を鳴らす。そこでその実態や成功するための「極意」を全公開。著者はなぜ混沌とする業界で30年以上も食えているのか?これからの声優に求められる資質とは?声優志望者30万人「必読の書」をここに!
感想・レビュー・書評
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サブタイトルにもある通り、その道で食っていくというのはどういうことなのか。
声優の仕事のほとんどはオーディションで勝ち取る。
生き残るためのテクニックや心構えだけでなく、ずっと戦っていくことの覚悟を問いかける。
そのために必要なコミュニケーション力やセルフプロデュース力などは、どんな職業でも役に立つことだ。
声優を目指す人もそうでない人も参考になると思う。
因みに私の中の岩田さんというと、ここはグリーン・ウッドの光流先輩です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691664 -
30年以上第一線で活躍し続ける著者が、声優業界の実情や声優として生き残る極意などを語った本。
声優志望の方や家族に声優志望の人がいる方だけでなく、すべての職業人に読んで欲しい本。長年活躍し続ける方だからこその仕事観はすべての人に役立ちます。
自分が選んだ仕事で食えるようになるには、まず仕事に対して飽くなき情熱を持っていることが必要。その上で、自分や周りを客観的に見ることができることや、自分の将来をイメージできる力がなくてはいけません。 -
声優志望者に向けた体験談的手引書。類書に「声優魂(星海社新書)(大塚明夫)」(2015/03/26)がある。
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映画「AKIRA」の金田正太郎やゲーム「アンジェリーク」のゼフェルなど数々の作品、またラジオパーソナリティなどでお馴染みの岩田光央が「声優」という職業に対する考えを自身の半生と共に記したものです。「声優」という仕事について、中の人らしく、かなりシビアで厳しいこと事が書かれていますが、その裏にひしひしと若手声優や声優を志す人への愛を感じます。本書は「声優」を目指す人へ向けて書かれたものなのですが、彼の「仕事」に対する真摯な姿勢についてはどんな職業であっても学ぶところが多くあると感じました。
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声優を目指す人たちに向けて書かれているが、職業論でもある。ギャランティについて詳しい。
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声優・岩田光央による声優についての本。
大塚明夫の声優魂といい、最近、声優による声優についての本が多い気がする。テレビ番組でも声優についての特集をする番組も増えてきた気がするし。
アイドル養成学校なんてほぼ聞いたことないけど、声優養成学校はよく聞くし、アイドル以上に声優のほうが需要があるのかもしれない。
なお、声優を志す人の中には、アニメやゲームが好きで入ったという人が多いそうだけど、そういう人の中には積極的だったり明るくなかったりする人がそれなりにいるけど、声優という職業自体はそういう資質が必要だとのこと。まあ、確かにそういわれればそうな気がする。でも、声優に暗い性格の人っていないのだろうか。俳優だと、バラエティの番宣ゲストとして出てると見ると、たまに暗いなって思う人いるのだけど(ただたんに緊張してるだけかもしれないが)。 -
大塚明夫氏の本にもあったけれど厳しい世界。自分の名前で勝負するということはそういうこと。「金田」が「斉木パパ」になっていたとは。気づかなかった。
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いまや「憧れる職業」として上位に挙がり、志望者は30万人にまで達すると言われる「声優」。確かにアニメやスマホゲーム人気を背景に、声優のグループが紅白歌合戦に出場するなど、その活躍には目を見張るものがあります。ただしその結果としてプロとして食える人は激減、志半ばで倒れる若者で溢れていると岩田さんはおっしゃいます。ではなぜその混沌とした業界で岩田さんは30年以上生き残ることが出来ているのか。そこには子役から俳優を目指し、結果として声優で活躍するに至ったという、その複雑な道のりが大きくかかわっています。これからの時代に声優として求められる資質とは? 生き残るための極意とは? 声優志望者、そして声優ファン必読の書、いよいよ登場!