平成金融史-バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書 2541)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025418

作品紹介・あらすじ

バブル崩壊後、長期低迷にあえぐ日本経済。金融当局は何を考え、何を見誤ったのか。取材をもとに「金融失政の30年」を検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 臨場感がすごい
    金融に関してはoptimisticは絶対駄目だと思った

  • バブル崩壊からアベノミクスまでの平成金融史を詳述。バブル崩壊後の金融機関の連鎖的倒産についてその生々しい現状が当事者の口述などを通じて語られている。アベノミクス導入にあたっての、共同宣言の細かい文言についての関係者のせめぎ合いも、実に生々しい。昭和の金融史から学んでいなかったとする筆者の論調は手厳しい。過去から学ぶことができるか。令和の金融政策に期待を込めたい。

    内容としては中上級者向けかと思う。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28071094

  • 自分が政策側の担当者だったらゾッとするなと思うことの連続だった。
    金融に携わるのであれば、本書を読んで、日本の金融に何が起きて、今のような金融規制ができあがったのかは知っておくべき。

  • 2019.07―読了

  • 2022/01/02

  • 誰に対しても等距離で、また、後から見れば「失敗」といわれるような判断も、その時代の理解に合わせて淡々と書き連ねているところが、心地よく(内容は心地よくないが)読み進められた要因。

    それにしても、私が幼少期を過ごした平成時代が、遠い昔に感じられるようになってしまった。

  • 人は選ぶと思いますが平成の時代の金融や政府側の動きがわかっておもしろかったですね。
    どちらかと言うとドキュメンタリーで政治寄りですかね。

  • バブル崩壊から後始末に費やした15年。本書のキモもその平成前半にあたる15年で、後半戦については日銀の金融政策を中心として、あとリーマン・ショックを軽く扱う程度。東電救済、サラ金規制、地銀の苦境など、おもしろいテーマは他にもあった気がするけれどね。ジャーナリストが(おそらく)自分の取材をベースに書いているものなのでやむを得ないか。まあ、バブル後始末に比べればネタが小粒と言われるとそうかもしれない。

    時系列で起こったことをひたすら連ねていきながら関係者の証言で多少の味付けをしていくジャーナリスティックなスタイル。自分がほぼリアルタイムで知っている出来事を歴史として読み返すので、つい自分史と重ね合わせてしまうのも一興。しかし、なんという長い時間、多大な労力が注ぎ込まれたことか。

    後知恵で読めば公定歩合5%なんてナンセンスに思えるが、当時は地価もいつかは回復すると思っていた人が多数派だったのだろう。われわれも物価上昇がふたたび訪れると信じられないくらいになってしまったが、この先はどうなることやら。

  • バブル崩壊、拓銀破綻、山一自主廃業、ペイオフ解禁、黒田バズーカ、マイナス金利…。どれもニュースで眺めたことのある言葉ばかり。でも、その本質を分かっていなかったのだなとまざまざと気づかされた。こんなにもおもしろい本はなかなかないと同僚に言ったら、ちょっと引かれてしまった。

    いったいどうやって取材したのだろうという裏側の数々。そこらへんのドラマよりずっとドラマがある。

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著者プロフィール

西野智彦
1958年、長崎県生まれ。慶應義塾大学卒業後、時事通信社で編集局、TBSテレビで報道局に所属し、日本銀行、首相官邸、大蔵省、自民党などを担当。主な著書に『検証 経済失政』『検証 経済迷走』『検証 経済暗雲』がある。

「2019年 『平成金融史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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