日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)
- 中央公論新社 (2019年4月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121025371
作品紹介・あらすじ
日本には都道府県47、市790、町745など、1700を超える地方政府がある。一般に地方自治体、地方公共団体と呼ばれ、行政機構のみが存在する印象を与えてきた。だが20世紀末以降の地方分権改革は、教育、介護、空き家問題など、身近な課題に直面する各政府に大きな力を与えた。
本書は、政治制度、国との関係、地域社会・経済の3つの面から、国家の2.5倍の支出と4倍の人員を持つ地方政府の変貌と実態を描く。
感想・レビュー・書評
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M+1原則
市町村議会の票割りのとこ面白い。選挙見るの楽しくなりそう
何かと話題になる「ツタヤ図書館」、指定管理者制度とかでやってるのね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地方自治体の歴史や政治制度、諸外国との比較などコンパクトにまとまっている。あんまり注目してこなかった分野だが、結構面白かった。特に都市計画や地方活性化などに直結するため、ビジネス的な視点で見てみても面白そう。
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日本の地方政府の成り立ちと現状等について述べたものである。本書を読むと、国土の均衡ある発展という観点がなければ都市部にお金を投資すべきということがわかる。また、国政と違い地方政府においては、政党が機能していないことがわかる。また、地域の発展を評価する指標として人口のみが考慮となっており、それ以外が考慮できていないこともわかる。
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【人口という基準、画一的な政治と行政の制度、大規模な財政調整制度という三点セットは強固だ。一九九〇年代以降の改革の時代により、さまざまな変化が生じたが、それでも根幹は変わっていない。しかし、これがどこまで維持できるのか】(文中より引用)
身近な存在でありながら、複雑さと多様性でなかなか理解が難しい地方政府のシステム。理解のための第一歩として地方政府がどのように成立し運営されているかを概説した作品です。著者は、父親が市役所の職員であったことから地方政府に関心を持つようになったと語る曽我謙悟。
教科書的な記述が続くために正直なところ読みづらさを感じる部分もありましたが、網羅的に地方政府についてまとめられており、学習のためには適した一冊かと。現在の地方政府が抱える問題を端的に示した部分は特に読み応えがありました。
あまり普段読まないタイプの作品でしたが☆5つ -
【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/633240 -
今年の1冊目。
それぞれの章で時間が空いたので全体的にぼんやり。国と地方政府の関係は印象的であった -
背ラベル:318-ソ
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地方政府について全く知らなかった。父の仕事と関連付けて楽しく読めた。