- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121022295
作品紹介・あらすじ
古来、真珠は高価な宝石で、貴重な交易品だった。『魏志倭人伝』は邪馬台国の大量の真珠について記し、マルコ・ポーロやコロンブスは日本の真珠に憧れた。新大陸で新たな産地が発見されると、一大ブームが巻き起こる。そして二十世紀初め、価格を吊り上げていたカルティエやティファニーに衝撃を与えたのが、日本の養殖真珠だった。こうして真珠王国日本が誕生する。本書は誰も書かなかった交易品としての真珠史である。
感想・レビュー・書評
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古来、特権階級は富の象徴として輝かしい宝石を身につけました。ダイヤモンドなど文字通りの「石」は、カットや研磨を繰り返してはじめて光ります。その一方で、海底から採った貝の中から突如現れる、自ら強く光り輝く奇跡の丸い玉。それが真珠です。自然が生み出したその美しさにどれほど多くの人々が魅了され、畏敬の念を抱いたでしょうか。
本書では真珠の歴史から養殖のグローバル化、真珠が育つ海の環境問題なども取り上げられています。
京都外国語大学付属図書館所蔵情報
資料ID:299870 請求記号:941||Kas詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
基本世界をどこに視点を当てて観るのか?が自身の世界との付き合い方であると思ってるが、本書に出会うまで殆ど注目してこなかった世界に一歩足を踏み入れることができた。と核心している。年末の伊勢志摩訪問により出会った本書により以前より好きで接し続けているコムデギャルソンのミキモトアクセへの購買意欲はより一層高まった(^^)
罪作りな書籍だわ。ほんとに◎ -
真珠すげ〜〜〜!!!!!!!!
すごくおもしろかった -
東2法経図・6F指定:B1/5/Ishii
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その名の通り真珠の世界史。
率直に名著。
よく真珠について、こうした俯瞰的な歴史書としてまとめたと思う。
歴史における真珠の価値、御木本に代表される日本の近現代の真珠史、現代ファッション誌における真珠など、観点も多様。
これぞ中公新書という感じの出来。 -
真珠についての本は、真珠が大好きな私はとにかくてに取る。これは図書館で借りたもの。
新書とはいえ、すごく深いところまで書いてあり読み応えがあった。写真も豊富で、昔を知らない人にも具体的にイメージしやすい。一番は、現代のあこやの衰退にまで及んでいることかな。 -
勉強になりました。
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今では当たり前のように目にする真珠ですが、よく考えてみれば、
自然現象として貝の中に起生したものを取り出すしかなかった宝石なので、
宝石としての希少価値は凄かったんだな、と実感させられました。
雑学的な読み物として面白かったです。