認知症―専門医が語る診断・治療・ケア (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020611

作品紹介・あらすじ

一度身につけた記憶や能力が失われていく認知症。いまだ根治療法はないが、治療においても介護においても、早期発見と病気の正しい知識の果たす役割は大きい。本書では、認知症のうちアルツハイマー病やレビー小体型認知症など主要な病気の特徴をやさしく解説し、病気ごとの治療とケアのポイントを紹介する。正常な物忘れと認知症の違いはどこにあるのか、若年性認知症固有の問題とは。悩んでしまう前に読んでほしい一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 認知症についてとてもわかりやすく書かれている入門書です。

  • まともな医学者(学会シンポジウムでお話を伺ったこともあるし、論文も読んだことがあるが、大変誠実なお人柄が滲み出ていた)によるまともな認知症入門。

    一般的な認知症の知識を語りつつ、具体的にどうすればよいかという対応も参考になることが記述されている。
    とりあえず認知症を知りたい人はこの本を読むことを勧めたい。

  • 認知症にはアルツハイマー病以外にも、血管性認知症などいろんな種類があるのが分かります。
    ただ進行を予防する治療方法はあるが、改善出来る治療方法は、現在の医学レベルでは不可能とのこと。
    老人が増加の一途を辿っている現在、この分野の根本治療方法の確立を願ってやみません。

  • 【読書その70】認知症に関する入門書。少し基礎的な知識をおさらい。

  • 今や認知症の日本の第一人者である元愛大助教授、現熊大教授の方。認知症の診断、治療、ケアについて教科書的な事項を非常にわかりやすく述べられている。初学者はまず一読をお勧めする。最終章では、若年認知症の現状と著者が研究を中心にされてきた自動車運転の問題と、現在、全国に先駆けて注目されている「熊本モデル」について詳述されている。

  • わかりやすく簡潔

  • 認知症を勘違いしていました。
    これだけでも読んだ価値はありました。

  • this is a good standard textbook of dementia.The description is concise and to the point. It will help doctors treat dementia patients.

    The four major diseases causing dementia: AD, vascular, DLB and FTD.-->basic and important subject.

    Aさん(P155),Bさん(P157),Cさん(P171),Dさん(P179)の事例は,平易に書かれているが実際的で参考になる.告知について,池田先生は「minorityかも知れぬが,原則として自分は告知しない」と.
    「熊本モデル」(P194-)は,認知症センターの熊本県の取組みが述べられている.“基幹型”と“地域拠点型”の役割分担の考え方など,認知症センターをやって行くうえで参考になる.
    FTLDの症状など,具体的でおもしろい(=と言っては不謹慎だが,P132-140)
    「このような運転をしていたら要注意」というのも参考になる(P192)

  • 今後の重要課題だ。超高齢化社会の進行に伴い,今後患者が増えることは確実だろう。介護する家族の生活が破綻しないような仕組みの構築に取り組むべき。
    ■常道的周遊
    ■周辺症状(BPSD)と中核症状
    ■記憶障害,見当識障害,構成障害・視空間認識障害,計算障害,遂行機能障害,言語障害・書字障害
    ■物盗られ妄想,鍋焦がし,取り繕い反応
    ■レビー小体型認知症
    ■パーキンソン症状,転びやすさ
    ■記憶障害が目立たない前頭側頭葉変性症
    ■常同行動,非流暢性失語
    ■認知症と自動車運転

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著者プロフィール

1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。卒業制作で紙に丸ペンを使用した独自の細密技法を確立させ、デザイン賞、平山郁夫奨学金賞を受賞。2000年同大学院修士課程を修了。2011年1月下旬より1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。

「2011年 『現代アートの行方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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