- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010902
作品紹介・あらすじ
1851年、ロンドンで開催された万国博覧会は、近代産業が生み出す商品の圧倒的量を示すことによって大衆を熱狂させた。博覧会は消費文化の広告装置、大衆娯楽の見世物の役割をはたすと同時に、帝国主義のプロパガンダ装置としての役割をも自己演出していく。このような場で新興国日本は、両義的存在たらざるを得なかった。本書は、博覧会を鏡として、近現代を織りなす「まなざし」に迫り、そこに作動する「力」を剔抉する試みである。
感想・レビュー・書評
-
吉見俊哉は文体がオシャレだなあ!
帝国主義とか、大阪万博あたりの話が面白かった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18417
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN08101925 -
請求記号:SS/606.9/Y91
選書コメント:
同じく近代産業時代に始まった万国博覧会を政治学的視点から検討しています。検討対象もさることながら、その社会学的視点を実感してください。
(環境創造学部環境創造学科 高井 宏子 教授) -
副題は「まなざしの近代」。コロンブスの新大陸「発見」から説き起こし、コロンブス自身には中世的類似の原理で把握された世界が近世の博物学者によって「表」として認識されるようになったとの経緯をふまえて、ロンドン万博やパリ万博などのエポックメーキングとなった欧米の博覧会、日本での博覧会の歩みと変遷を論じてゆく。パビリオンの配置や植民地人の「展示」を通した観光や「帝国」の観点からの分析、産業から消費・生活へ、さらには見せ物、お祭りへという経緯に見る権力装置としての博覧会など。参考文献一覧あり。
-
Author/14Mar2007josh
-
¥105
-
分類=万博。92年9月。