これでもいいのだ (単行本)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120052576

作品紹介・あらすじ

思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。疲れた心にじんわりしみこむエッセイ66篇。


私だってモデルサイズ/「女子アナ」が勝利するとき/私の私による私のためのオバさん宣言/コンプレックスと欲のバランス/初々しい、男たちのダイエット/ありもの恨み/選択的おひとり様マザー/「一生モノ」とは言うけれど/勉強しておけばよかった ほか。


――私たち、これでもいいのだ!

感想・レビュー・書評

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  • 「前もって正解を決めないやり方」大賛成。ジェーン・スーさんはちょっと年下世代で毅然としてて明るくてかっこよくて私との共通点がほとんどないと思ってるけれど、時々すごく目が覚めるような視点や腑に落ちる言葉に出会い嬉しくなる。

  • テンポよく小気味のよいエッセイ66編
    パートナー氏が家事を受け持ち、著者はお金を稼ぐ担当だそうな。何かTVドラマに出てきそうな時代の先端を行くできるピリピリとした女性のイメージだが、エッセイを読むと、とても自然体で共感したり、クスッと笑える部分も多かった

    2018年45歳、真のおばさんには、「私、おばさんだから」
    というオールエリアパスが発行される
    「もうおばさんなんで」「だって、おばさんだもの」と
    首からこのパスを下げ、この呪文を唱え、世間のおばさんのイメージを逆手にとってじゃんじゃんいろんなことをしてみようと語る著者

    開き直りと言われようが、何と潔く清々しいことか

    パートナーとの生活で毎週火曜日の午前0時から24時までは、お互い一切干渉せず好き勝手に過ごすルールを作り、とても楽になったこと

    小金持ちだった父上が70代で全財産失ってからは、光のような速さで生き方を変え、魂のアップデートをして生き生きと楽しんでおられる話 等々、興味深かった

    何が正解かなんて、誰にも分からない。正解は、それぞれ人によって違う
    私はどうにかやれるという矜持は持って、前もって正解を決めないで生きていきたいという

    若者よ、加齢はいいぞ。なぜならあきらめがよくなるから毎日が楽しいのは、私が変わったからだ

    私たち、『これでもいいのだ』

    終始一貫して流れている自己肯定感の姿勢が、読む者をほっとさせてくれる

  • 初めて読むジェーン・スーさんの本。
    面白かった!サクサク読めて笑えて、時折考えさせられる、そんなエッセイでした。
    自分なりにものすごく頑張った後とか、難しいことばかり考えた後、力を抜くために読むにはうってつけ。

    後半はちょっと間延びした感も否めず。
    また頭が凝り固まった時に著者の作品を手に取りたいなと思いました。

    強く共感した文章を以下に抜粋。
    「男だったらこうは言わない、女だったらこんなことはしない、は単なるまやかしだ。性別と役割の結びつきが強固な社会だから、そう思ってしまうだけ。現実には役割と権力の違いが、発言や行動に傾向を生む。そこに男女の差はない」
    「怒る側の心中を察するに、子どものせいで、いかなる不愉快や不都合が引き起こされるのも許せないのだろう。子どもという存在は、親が自由自在に管理できるものだと思っている。(中略)母親になった女友達の謝り癖は、子どもが巣立てばやがて消えていくのだろうか。子どもの養育だけでも大変なのに、世間から母親に掛かる負荷が大きすぎやしないか」
    「自分と権力を力ずくで引きはがし、相手を同じ人間として尊重し続けるには、正義や倫理以上に、センスがいる。常に腰を低くしていればいいという問題でないし、誰とでもフランクに話せばいいという話でもない」
    日ごろ、私をモヤモヤとさせる事象について明文化してくれた!と感じた文章たちです。

  • 私的共感に溢れたジェーン・スーさんのエッセイ。漠然と感じていたことが言語化されていて、そうそう!って机をバンバン叩きたくなる。
    同世代でハマる人は多いはず。

  • ジェーン・スーさんの本が好きで、ほとんど読んでいるけれど、その中でもこれはかなり面白かった!
    45歳を過ぎて堂々おばさん宣言をしたスーさんは、女子アナにも子連れのお母さんにも等しく公平で優しい。
    なにを選んでも、そこそこ大丈夫。間違えてもそこからリカバリーする力があると自分を信用して、損得に拘泥しないで生きる。中年ライフに希望が持てる本

  • 大好きなジェーン・スーさん。面白い。「コンプレックスと欲のバランス」のところしっくりきたなあ。わたしはスーさんほど不器用ではないというか、器用ではないし能力も高くないし自慢できるポイントはそんなにないけどめちゃくちゃに自己肯定感が強いのでウルトラハッピーに生きていますが、だからと言ってなにも悩まないというわけではない。なにが正解か間違いかはわからないけど、正解にも間違いにもなる可能性はあるし、もうそれなら自分で自分をハッピーに保つしかない。よく考えて、楽しく、毎日ハッピーな大人になっていきたい。

  • 年を取るって言うのは良い意味で諦めがつくと言う事。諦めるってどうしてもマイナスなイメージがつくけど、今あるもので充分と思える事が幸せの一番の近道なのかな。年を取る事でそう言う考えにシフトできるのなら、年を取るのも悪くないね。

  • ジェーン・スー、40代のエッセイいろいろ。

    面白かった編
    ・「冴えない女の会」
    丁々発止なやり取りができる友達ばかりなのかと思いきや、彼女に”冴えない・ボンヤリ・鈍くさい”友もいるらしいのがちょっと意外。まあキリキリ気の張るつきあいばかりじゃしんどい時もあるわいな。でもきっとそれって歳がいって、許せることや楽しめる幅が広がったからだとも思うの。お互い10台だったらきっと席が隣でも友達になれなかった、みたいなタイミングあるよなーと何だかしみじみ。

    ・「コンプレックスと欲のバランス」
    きっとたいていの人の頭の中にあるんだけどもやっとしていることを、分かりやすく上手いこと文章にしてあるなあと。
    ”欲は推進力と持続力”。”この暗闇から抜け出したいと心の底から思える日を、私はずっと待っているのだ”の一文に共感してしまう。

  • podcastの「OVER THE SUN」をいつも拝聴しており、今回初めて書籍を読んでみた。なるほど、いつものpodcastと同じ雰囲気が漂っていた。恐らく女性が読んだ方が共感できる点が多いのであろう。

  • にゃんこまるさんの本棚から !にゃんこまるさん!

    • りまのさん
      それでも、良いのかしらん?
      それでも、良いのかしらん?
      2020/08/08
    • りまのさん
      あ 寝る時間が !にゃんこまるさん、おやすみなさい !
      あ 寝る時間が !にゃんこまるさん、おやすみなさい !
      2020/08/08
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著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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