奔る男-小説 金栗四三 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120052361

作品紹介・あらすじ

1912(明治45)年7月14日、ストックホルム五輪のマラソン競技スタート直前から、物語は始まる。日本初のオリンピック代表選手である金栗四三は、以後、1920(大正9)年アントワープ大会、1924(大正13)年パリ大会にも出場する一方、1920年の第1回箱根駅伝開催にも尽力。その他、現在のマラソンシューズの源流ともいえる「金栗足袋」を開発したり、初めての女子連合競技大会を開催したりと、進取の気性に富んだ「伝説のアスリート」の生涯を、オリンピックのレースシーンを軸に綴る。

読売新聞人気連載、待望の書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 金栗とマラソン併走してインタビューしたの?と聞きたいくらいの細かい描写。どこまでがノンフィクションなのかわからないくらいのリアリティ。こう言う人たちの献身があって我々は来年オリンピックが見られる。

  • 「いだてん」のおかげでスイスイ読めた。また別の味わい。

  • 日本人で初めてオリンピックに出場したうちのひとりであり、3度のオリンピックに出場し、箱根駅伝の創始者でもある金栗四三(かなくりしそう)の走る姿だけを抽出して綴られた物語。
    2019年の大河ドラマ「いだてん」第一部の主人公であったので、ドラマを思い出しながら読んだ。

    マラソンは孤独だ。しかも毎回変わるコースは市街地が多いためスポーツに適しているとは限らない。何よりも暑さと湿度が大敵なのだと分かる。

    2020年の東京オリンピックも決定した際、湿度の高い東京の夏でやることを懸念されてきた。そして開催1年を切った段階でマラソンと競歩は札幌での開催に変更となった。
    正直オリンピックの最後を飾る花形競技を東京でやらないのなら意味がないのでは、と思うこともある。
    けれどこんな過酷なレースの状況をみると、やはり選手に一番いい状態で走ってもらいたいとも思う。

    ただ走る。けれどそれだけのことに大変な鍛錬と作戦が必要なスポーツであり、その様に見る方は引き込まれるのだろう。

  • ふむ

  • 大河の「いだてん」は見てないので、金栗さん、名前は知ってても詳しいことは全然知らなかったので、そういう意味では面白かった。でも、堂場さんの小説としてはイマイチ。やっぱし、フィクションのスポーツ物の方が話が面白い。まあ実話ベースなのでしょうがないんだけどね・・・

  • 「日本初のオリンピック代表選手」にして「箱根駅伝の父」――伝説のアスリートが、世界を奔る! 読売新聞人気連載、待望の書籍化。

  • タイトルに偽りなし。
    全編走り(奔り)っぱなし。

    1年間あのドラマを見続けていたので、登場人物すべてドラマのキャストのイメージに。

    ただ、この本での金栗さんはクールでストイックなアスリートで、「ば!」とも「ぴゃー!」とも言わないのだなあ。

  • 読んでいる時期が、金栗四三が創設にかかわった箱根駅伝で盛り上がっている時期だったので、最初は面白かったが、オリンピックに三度の出場を果たすも満足な結果を残せなかったのと同様、後半は尻すぼみの内容だった。
    サブタイトルに「小説 金栗四三」と銘打っているので、嘘を書くわけにもいかず、これは仕方のないことかも知れない…。

  • 実話なんですね。
    オリンピックの大変さを感じます。
    三度の挫折。
    マラソンは単純そうで奥が深いですね。
    自分は走ろうとは思わないです。

  • NHKの大河ドラマは観ていなかったけど、金栗四三がオリンピックに三度も出場し、日本の体育振興に大きな貢献をした事を初めて知りました。マラソンに対する真っすぐな思いと心の葛藤が良く描かれていて秀逸な一冊です。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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