死の虫 - ツツガムシ病との闘い

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048623

感想・レビュー・書評

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  • つつが虫病と闘う東北 ノンフィクション作家・小林照幸さんに聞く | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS
    https://kahoku.news/articles/20210602khn000031.html

    原因は微少な“死の虫” 謎に挑んだ人びとの苦闘 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/518675

    死の虫|単行本|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2016/06/004862.html

  • すごい調査量で執筆されていると感じた。すごい専門的なことを分かり易く、丁寧に説明されている。また、作者の思いもすごく伝わってくる。ただし、専門過ぎて頭に入ってこない所も多い。

  • 謎の病だったツツガムシ病の原因を解き明かす、明治時代から現代にわたる研究史。
    日本に特有だったツツガムシ病の謎を解き明かす研究は明治時代に日本で始まり、親子何代にも渡って研究を受け継ぎ、太平洋戦争などを経て世界にも知れる病となり、ノーベル賞をとるような各国の研究を経て解明されていく。壮大。感染による殉職もあり、学名命名論争もあり、最後には分子生物学も登場して、科学の発展の歴史も垣間見える。おもしろい。

  • 先人の働きに感謝申し上げます。

  • 図書館で借りた本。聖徳太子が遣隋使に持たせた国書の一文に、つつがなきや…の文字がある。推古の時代から病気の意味で使っていたツツガ。秋田・山形・新潟で夏限定で赤い虫にさされ高熱を出して死ぬ病が一部農村で起きていた。その名はツツガムシ。明治時代〜平成までのツツガムシ病についてを徹底したリサーチでレポを読んでる感じだが、研究者達の人間模様やプライド、当時の日本の様子など固苦しく無く読めたし、明治時代の北里柴三郎も登場する。ツツガムシの発生範囲の広さ、感染による研究者の死を乗り越え解明していく様は頼もしさを感じた。

  • 同作者の『死の貝』を読んだ流れで、こちらも読んでみました。
    江戸時代あたりから記録され、明治に本格的な研究が始まり、100年以上にわたる研究が続けられた点で、日本住血吸虫症と被りますが、こちらは治療法はありますが、撲滅はされていません。
    病原を確定して治療法を確率するまで、医師達のライバル関係あり、医者一族の代を重ねた献身あり、事実が小説をこえているノンフィクションです。

  • 新潟・秋田・山形の3県で、毎夏多くの犠牲者を出した謎の病。医学者たちは自らの命と名誉を懸けて、病原体解明に挑んだ。熾烈な先陣争い、研究室内での感染と落命、学名命名論争……。日本医学の金字塔となったツツガムシ病克服までの歩みを描く本格ノンフィクション。

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著者プロフィール

昭和43(1968)年、長野市生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノン

「2010年 『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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