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- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120048487
感想・レビュー・書評
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弔い師や山海経を通して、近代の陝西省近くの山村の人々、移り変わりを描く。
四編あり、主人公がはっきりしないものもあるが、話にエネルギーがあって面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国社会で何が起きているか、というのは、昔も今も実際のところよくわからないのだけれど、この小説で、延安・西安に比較的近い山村の日中戦争期、農地改革期、文革期、改革開放期の様子が垣間見ることができた気がする。それにしても中国の小説というのは、おそろしく現実的で打算的な人々がたくさん出てきて、そうした意味でのリアルな世界に、ポンと仙人がたたずんでいる、そんな作りが多いのだろうか。2年ほど前に読んだ『紅楼夢』が、描いているものや趣向は全く違うが、やはりそんな感じだった。
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百数十年の生々流転を凝視した「弔い師」が唱うのは、自国への哀切な引導歌。国内外で莫言と並び称される現代中国作家の意欲作
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