國破れてマッカーサー

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120028465

感想・レビュー・書評

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  • ”おわりに”の章で、西氏の思いが端的に述べられています。「忠誠」「愛国」「恩」「義務」「責任」「道徳」「躾」という国民の「絆」となるべきものが、アメリカの占領政策によって破壊されたと述べています。これではまるで戦前の日本に逆戻りせよと言っているように感じます。ただ、天皇を崇拝せよとは言ってはいませんが。アメリカの属国という呪縛から逃れるアプローチの仕方が、感情に走ってしまって、なんら具体的なことが述べられていないので、厳しいもの言いですが、老いたる者の僻みとしてしか受け取れませんでした。

  • 豊かな日本はアメリカにへつらう精神状態から抜けきらない。50余年上目遣いで卑屈な生活を続けると、それが日本の「面」に出るのだ 日本中にあるアメリカ軍の大きな基地は、日本が提供しているのではなく、アメリカ軍が、戦利品として没収したものだ 「日本が二度とアメリカにとって、世界の平和と安全にとって、脅威とならないようにする。国連憲章の理想と原則に示されたアメリカの目的を支持する平和的で責任ある政府を樹立すること」 日本をアメリカの属国にする決意の声明だ 1,945年、突然、天皇からマッカーサーへ権力がうつった

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著者プロフィール

1941(昭和16)年真珠湾攻撃の5日後、大阪市住吉に生まれる。岡山県の山間の城下町備中高梁へ疎開。関西学院大学文学部卒業直後の1965年7月、シアトルのワシントン大学大学院へ留学し、博士号PhD(国際政治・比較教育学)を取得。留学初期、授業料稼ぎのため肌が切れるほど寒いアリューシャン列島サケ缶詰工場(イクラ製造)やニューヨークのJ. Walter Thompson広告代理店に勤務。シアトル大学大学院客員教授、麗澤大学教授、日本大学大学院教授、モラロジー研究所教授、滋慶学園教育顧問などを歴任。現在、スタンフォード大学フーヴァー研究所「Tadahiro Ogawa Fellow」。著書に『國破れてマッカーサー』『富国弱民ニッポン』『アメリカ帝國 滞米五〇年』などがある。懸賞論文「美学の國を壊した明治維新」で第九回最優秀藤誠志賞を受賞。

「2021年 『占領神話の崩壊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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