ルネサンスの女たち

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120003288

感想・レビュー・書評

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  • 彼女の文章は、親しみやすくて読みやすくて大好き。
    上品で格調高めなのに古臭くなく高圧的でもなく、理路整然としてるのに感情的なところもあったりして、素敵で憧れる。
    これは彼女の処女作。小説というには客観的すぎ、伝記というには想像が入りすぎている、そんなテイスト。とはいえ史料をきっちり調べたうえで書いているのはいつもながら伝わってくるので、安心して読める。
    4人の女性について書かれた中篇集だけれど、彼女達について書かれたというよりは、彼女達を中心として政治やそれに関わる人物を描いた、といったほうが正しいかもしれない。(文中にもそういった意味のことが書かれているし) 「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」をようやく買ったものの読まずに置いていたんだけれど、この「ルネサンスの女たち」に彼が何度も登場したおかげで、ハードルが低くなったかんじ。

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