- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109102
作品紹介・あらすじ
バファリンとイブは何が違うのか? 「風邪を引いたらまず医者へ」――そんな常識は過去のもの!? セルフメディケーション化で激変する市販薬の〈最新成分〉と〈実際の効能〉を薬剤師が徹底解説。
感想・レビュー・書評
-
長年の疑問だった、医薬品と市販薬の違いに留まらず、市販薬の選択に欠かせない薬剤師の存在と活用方法、薬剤師の意識、市販薬の落とし穴や最近話題のセルフメディケーションに関することまで、幅広い内容で充実していました
正直、市販薬をあまり信用しておらず、失礼ながら、薬剤師にも頼ってみようと思っても居なかったのですが、本書を通じて考えが変わりました
今まで、自分は時間もお金も健康も、全て損をしていたような気がします
些細な体調不良だったら、まずは薬剤師がいるドラッグストアに行って、最適な市販薬を手に入れる、ということをやって行かないと!と強く意識づけさせられました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
市販薬を専門としている薬剤師さんの本。
病院より身近な市販薬。なんとなく、テキトーに選んで使っていた市販薬について薬剤師さんの目から見た大切な情報をたくさん伝えてくれていました。
高齢の母の通院に付き添うようになって、処方される薬の多さにびっくりし、そして市販の鎮痛剤と処方薬の飲み合わせの禁忌なども知らされるようになってから、薬についてもっと知るべきだと思い始めていたので、ちょうどいいときにちょうどいい本に出会えました。
市販薬の副作用や、成分に注意しなくてはならないこと、などは、なんとなくの知識としてぼんやり知っていたけれど、細かいことは知らなかったし、
市販薬に分類があること、それは薬の信頼度の変化によって変わっていくことや、薬剤師以外にも医薬品登録販売者というスタッフが薬局やドラッグストアにいることなどは全然知らなかったし、
いろいろな「知らなかったこと」(でも大切なこと)を知ることができました。
さらに薬について興味がわきました。
知らないことを知ってみたい。
そういえば、私は結構、調剤薬局の薬剤師さんに薬のことについて聞いていたかも。風邪薬や口内炎の薬も、たしか最初は薬剤師さんに選んでもらっていた気がします。
これからも、薬剤師さんの凄さを尊敬しつつ、頼りにしていきたい、と思いました。 -
実際の現場で働く薬剤師のリアルな声。
参考文献一覧も掲載されていて非常に勉強になります。 -
確定申告時に目にする「セルフメディケーション税制」ってどう使うねん!?って感じだったがそういうことか!?とか、薬剤師さんの今の立ち位置みたいなのがよくわかる1冊だった。要は「成分」ね。外国人の方が薬の商品名ではなく「成分名」をよく口にするよなーって思っていたが、その態度の方がいいってことだね~。
-
ドラスト併設薬局勤務だけど市販薬の勉強をする時間が全然取れず、現在の市販薬の方向性や状況がいまいちわからないので、少しでも接客のヒントになればと思い読んでみた。
一般向けだからこそわかりやすくそのまま接客に繋げられると期待したけれど、想定以上に一般向けで正直そこまで真新しい情報は得られず、ほぼすでに知っている内容だった。 -
我が家にも一冊常備!
-
当方は新しい知見はなかったが、情弱という人にとっては得るところがある本だと思われる。
例えば市販薬には添付文書が必ず付いており、その薬の成分、禁忌、薬効などわかるようになっているし、それでもわからないことはネットで調べられるはず。しかしそれでもマスコミ、SNS等のデマに踊らされる場合がある。
読了35分 -
分かりやすいけど、簡潔に書きすぎててとっかかりだけだなという印象。薬の種類はたくさんあるので、広範囲に書こうとするとしょうがないのでしょうが。
結局、薬を買うときはドラッグストアで薬剤師に聞いてねということしか残らなかった
お店で分かりやすく説明されてたらいいのにね -
●コロナ以後、風邪をひいてしまったときに最初に考えることや取る行動は、この1年で大きく変わったようです。
●風邪のような症状で病院を受診する中で、普段我々が風邪と言う時に指すものは「感冒」
●病原体がウィルスが細菌か、これは治療する上で重要な違いです。構造が全く異なるので、対策は別々。ウィルスが原因なら抗ウィルス薬と呼ばれる薬を使い、細菌が原因なら抗菌薬を使います。
●ウィルスに抗菌薬が効かなくても、抗菌薬で症状の悪化が防げる可能性がないこともない。
●以前は病院の薬は高級、市販薬は低級。病院の薬を使ってこそ薬剤師!そんな意識があった。今では市販薬販売にも携われるのがドラッグストアの魅力だと言われている。
●花粉症薬アレグラの市販化は紛れもなく画期的な出来事だった。ロキソニンも。
●OTC Over-the-counter カウンター越し
●受診勧奨。受診が必要かどうかを判断する行為。薬剤師や登録販売者の基本的なスキルとして誰もが学んでいる。
●うがい薬。喉の痛みが強いなら、消炎効果のあるアズレン。痛みがそれほど強くない消毒をしたいならポビドンヨード。
●鎮痛剤。アスピリン、イブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェン。順番に、バファリン、イブ、ロキソニン、タイレノールなど。
●見た目がそっくりでも、ドラッグストアで売っているものとコンビニで売っているもので中身に差がある可能性がある。
●正露丸の主成分は「木クレオソート」
●超高級目薬だけに使われている秘密の成分と言うのはありません。できるだけ数多く盛り込んでいるかどうか。
●花粉症薬。鼻症状に対しては飲み薬よりも効果が高い。ステロイド点鼻薬。
●体重を減らしの市販薬は皆漢方薬です。最も売れているのはナイシトール防風通聖散なので食べ過ぎなどによる脂肪太りでお腹がへそを中心に盛り上がったハリのある太鼓腹の人などに向く。体質ごとに薬を選びやすいのはクラシエのコッコアポ。
●発毛効果の高さで選ぶべき薬は1択。ズバリ「ミノキシジル」1%と5%がある。
●アルコール依存症患者の飲酒を「人に癒されず生きにくさを抱えた人の孤独な自己治療」と表している。
●栄養ドリンクよりも養命酒が良い。
●パブロンゴールドと言う風邪薬。これを飲むと覚醒効果があり元気になると言われています。要注意。
●ブロン。依存症の咳止め成分「ジヒドロコデイン」を含んだ市販の代表的な咳止め薬。レタスとは野菜の事ではなく、市販のアレルギー薬「レスタミンコーワ糖衣錠」の隠語です。
-
まずはちゃんと説明書を読め!(自分に言い聞かせる)