黙ってられるか (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
3.38
  • (3)
  • (8)
  • (15)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 87
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107764

作品紹介・あらすじ

組織論、指導者論、W杯……真の改革者が語り尽くす! Jリーグ、Bリーグを誕生させ、81歳にしてなお各方面から建て直しを乞われる著者が、忖度、タブー一切なしで語り尽くす。渡邉恒雄氏との特別対談も収録!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この人は本当にスゴイわ。
    80歳を超えても、なお人に求められているのがスゴイ。
    結局、様々な問題、特に組織や人に関する問題を、川淵さんしか解決できないってこと。
    これは「権力の乱用」に感じる人もいるだろうが、決してそうではない。
    この本&前著の「独裁力」(幻冬舎新書)でも読み取れる。
    とにかく「きちんとブレない【芯】がある」のだ。
    これはどこでも言われていることであるが、本当に本当に大事。
    簡単なようで、これが一番難しい。
    そして、リーダー論として本質なのだと思う。
    相当に強い信念がないと、芯はすぐにブレてしまう。
    特に他人から批判されてもブレないのは、メンタルの強さの問題ではない。
    そもそも強力な信念(つまりこれが「芯」)を持っているのかどうか。
    信念(=芯)無きままリーダーに出世した人の部下ほど不幸なものはない。
    そういうリーダーこそ、既得権益に固執し、自分のポストを受け渡さないからだ。
    そんなリーダーはドンドン引きはがして、組織のため、そして日本のために何をすべきか?
    川淵さんは、実行力ももちろんあるが、この手のリーダーに共通して非常に勉強家。
    だからこそ、サッカー以外のスポーツについても改革を進められるのだろう。
    80歳を超えても、日々勉強しているのがスゴイ。
    目指すべきはこういう姿勢なのだと、改めて思う。
    (2018/8/15)

  • 東2法経図・6F開架:783.4A/Ka91d//K

  • 最終章の各体協のリストラ状況、渡邊恒雄との会談はここでしか読めないもの。

  • サッカーのために、そしてサッカーの発展を通じて世の中を良くしたい純粋な心が伝わってきた。歯に絹着せぬ物言いから煙たがられるキャラクターではあろうが、日本サッカー協会、Jリーグの発展はこの人なくしてあり得なかったことが本書からも良くわかった。自分が必要とされている限り、それに応えていきたいという姿勢には勇気をもらえます。

  • 相変わらず直球を投げ込む人だ。ナベツネとの対談は、90代対80代お互い少し丸くなった感。

  • 確かに、実績がありますから、説得力があります。P49 ヴィジョンと、それを成し遂げるため、実現に近づけるために身を粉にして働かなければならない、ハードワーク。両方あって、人生が充実する。ヴィジョンを持つのは何歳でも遅くない。目標に向かって邁進し、没頭できるのであれば、何歳でも遅すぎることは無い。多くの人がヴィジョンなど意識せずに生活を送っている。ヴィジョンをもって努力するのと無いのとではやりがいも変わってくる。P54 渡邉恒雄主筆に対して、理念を明確にして分かりやすく説明する訓練に役立ち、広く深く理解されていった。P104 一番の指導者はデットマール・クラマー。基本に忠実であること、人間性が優れている事、そしてサッカーだけではなくサッカー哲学や人生そのものについて選手にきちんと指導できるか?を見た結果。P105 本当の友達について。P111 本田圭佑は人材という意味で期待される。P120 スター選手を獲得する場合、人件費という支出から考えがちだが、高い年俸の選手を連れてきたら、客がどのくらい来て収入がどう増えるか、という点を計算すべき。P137 アリーナ文化を作る。スポーツでは、グラウンドに客が入れないが、音楽なら入るため、それで収支を安定させる。P144 ウォーキングサッカー。P174 アメフトから学ぶべきこと。NFLは世界一の収入があるリーグだが、チーム年俸の総額が、トップスリーのチームと下位のチームの差が少なく1.4倍ほど。野球のメジャーリーグは4.5倍。

  • クラマー 日本がチェコに完敗のあと、「君たちはよく頑張った。とりあえず今日はサッカーのことは忘れよう。数は少ないが、今日来る友達こそが真の友達だ」


    バレーボールの世界大会 日本の放送会社が放映権を高く買うので日本開催

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

川淵三郎(かわぶち・さぶろう)1936年生まれ。大阪府堺市の三国丘高校から早稲田大学、古河電工でプレー。64年東京五輪日本代表。72年に古河電工サッカー部の監督に就任し、日本代表監督も担う。88年にJSL総務主事となり91年にJリーグを設立、初代チェアマンに。日本サッカー協会会長(キャプテン)、日本バスケットボール協会と2つの競技団体で会長を歴任した。21年東京オリンピック・パラリンピック選手村村長。現・日本トップリーグ連携機構会長。

「2023年 『キャプテン!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川淵三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×