広島はすごい (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106729

作品紹介・あらすじ

マツダとカープだけじゃない! なぜ広島には、独自の戦略を貫くユニークな会社や人材が多いのか。日経広島支局長が、その理由を「群れない、媚びない、靡かない」広島人気質から説き起こす。

感想・レビュー・書評

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  •  広島現象を分析した本。

     金融庁に広島銀行の元融資部長がスカウトされた。

     広島カープは勝ち続け、マツダも好調。それを支える広島の力とは。

  • 北九州市生まれの「安西巧」が日経新聞広島支局長時代の経験から広島について綴った『広島はすごい』を読みました。

    広島で生まれ育ったにも関わらず、あまり意識していなかった広島人の気質がわかりやすく書かれていて面白かったし、色んな気付きのある作品でしたね。

    -----story-------------
    マツダもカープも大復活。
    「独自の戦略」で勝て!

    三期連続で最高益を更新したマツダ。
    新球場の設立以来売り上げが二倍になった広島カープ。
    両者に共通するのは、限られたリソースを「これ!」と見込んだ一点に注いで結果を出したことだ。
    独自の戦略を貫くユニークな会社や人材が輩出する背景には何があるのか。
    日経広島支局長が、「群れない、媚びない、靡かない気質」「有吉弘行や綾瀬はるかが体現する県民性」などに注目し、「今こそ広島に学べ」と熱く説く。
    -----------------------

    広島の歴史や広島発祥の企業や、その創業者・経営者の個人の生い立ち等が詳しく調査されていて学ぶことが多かったですね、、、

    初めて知ることも多かったなぁ… 役に立つ広島情報満載の一冊でした。

     ■まえがき
     ■序章 広島にハマってしまった!
      ・雑談抜きでいきなり本題
      ・金井マツダ会長の自信
      ・地位に恋々としない経営者たち
      ・元気な製造業が発する「熱」
      ・金メダリストの実兄が作った会社
      ・カープも熱いぞ!
      ・ベースボール・ビジネスを熟知するオーナー
     ■第1章 黒田が戻ったのには理由がある――市民球団カープ考
      ・凱旋初登板の日
      ・遅咲きのエース
      ・広島にもあったドーム球場構想
      ・「縄ホームラン」を放った名選手
      ・地元財界の熱意で作った広島市民球場
      ・「樽募金」が行政を動かした
      ・FAを認める余裕はなかった
      ・黒田を感動させたファンの熱意
      ・黒田と新井、FAを宣言
      ・そして同時にカープ復帰
      ・広島人にとってカープは「暮らしの一部」
     ■第2章 広島とHIROSHIMA――「軍都の被爆」がもたらしたもの
      ・吉田拓郎が絶叫した里心
      ・岩国基地から流れてくるアメリカン・ポップス
      ・軍都として発展
      ・なぜ広島に原爆が落とされたのか
      ・リーダー不在の地
      ・中心市街地は賑わっているものの
      ・日本一の路面電車網
      ・外国人観光客は欧米人が主体
      ・「爆買い」の恩恵を受けられない街
     ■第3章 独立不羈だか天下は取れない――歴史から見る広島人気質
      ・村上水軍の当主・武吉
      ・織田、豊臣とも真っ向勝負
      ・求めたのは「自由な海」
      ・現代の広島人にも通じるメンタリティ
      ・結局、天下は取れない……
      ・安芸国人の性格
      ・海外移住者が最も多い県
      ・ハワイの日系人社会では広島弁が標準語
     ■第4章 アンデルセンとカルビー――職人肌の経営者たち
      ・パン屋のセルフサービスを発明したアンデルセン
      ・菓子パンの冷凍に四苦八苦
      ・特許の開放は「市場を育てるため」
      ・銀行をベーカリー兼レストランに
      ・アンデルセンとカルビーの不思議な縁
      ・実家は原爆で全壊/カルシウムとビタミンB1
      ・「かっぱえびせん」で求めた広島の味
      ・藤谷美和子のCMで「ポテトチップス」大ブレーク
      ・経営者の顔が見えない会社
      ・経営者というより職人
     ■第5章 戦艦大和とジェットエンジン――産業集積都市・呉の実力
      ・遣唐使船も建造
      ・浅野藩の船舶建造拠点に
      ・東洋一の軍港
      ・「大和ミュージアム」に活かされた呉の技術力
      ・トヨタも参考にした作業工法
      ・呉の造船を体現した男・真藤恒
      ・90年代以降は航空機事業が活況
      ・エアバスのエンジン製造を担う
     ■第6章 1番ピンを狙え!――「弱者」マツダのモノ造り戦略
      ・ロータリーエンジンに社運を賭ける
      ・取引先を前に社長が大演説
      ・ガソリンがぶ飲み車
      ・住銀の進駐からフォード傘下へ
      ・販売ディーラー5チャネルの無謀
      ・リーマン・ショックで追い詰められる
      ・どん底から連続最高益へ
      ・狙うのは「1番ピン」のみ
      ・「モノ造り革新」から「経営革命」へ
     ■第7章 ニッチを磨き続ける――「媚びない」広島人たち
      ・『里山資本主義』のエコストーブ
      ・過疎を逆手にとる会
      ・酒屋の主人にしてピエロ
      ・実は日本の三大酒処
      ・「酒都」西条
      ・なでしこジャパンに贈られた化粧筆
      ・一大勢力を築いた「ゆめタウン」
      ・電子マネーを最も使う街
      ・「100円ショップ」ダイソーも広島発
      ・芸能人たちにも濃厚な「広島気質」
     ■あとがき

    著者が感じた、群れない、媚びない、靡(なび)かない… という、広島人の気質や広島の風土について、これまであまり意識したことはなかったのですが、本書を読んで、そうだなぁ、とある程度共感できたし、納得できましたね。

    「マツダ」や「アンデルセン」、「ダイソー」等は、当然、広島の企業って知っていましたが… 「カルビー」もルーツは広島だったんですねぇ、、、

    『かっぱえびせん』や『ポテトチップス』が広島発だったなんて… 誇れるモノが増えましたね。

    戦国時代の「村上水軍」や「毛利元就」等の歴史的人物から… 「広島カープ」のことや、西条や呉・竹原の日本酒、「吉田拓郎」や「浜田省吾」、「西城秀樹」、「奥田民生」、「矢沢永吉」、「吉川晃司」、「世良公則」等のミュージシャン、「有吉弘行」、「綾瀬はるか」等の芸能人等、馴染みのある人物まで、広島のことが多面的に取り上げてあり、愉しみながら読めました、、、

    故郷広島のことを改めて知ることができて、読後に満足度が高い作品でしたね… 面白かったです。

  • 今までまったく広島と縁もなく、その土地に足を踏み入れたこともありませんでした。
    (修学旅行などでも訪れたことが一度もなかったのです)
    映画の仕事が続いたことで、広島の方々と関わり、複数回出張もさせていただきました。
    私もその時に感じていました。
    広島は何かが違う。。。
    被爆地の印象が強いですが、それ以外にも広島は特徴的!
    この本を読めば納得。
    「マツダ」のロータリーエンジンもすごいが、「広島カープ」もすごい。
    お菓子の「カルビー」、100円ショップ「ダイソー」、パン屋「アンデルセン」、各種ボール「モルテン」も広島企業だって知らなかった。
    企業経営としても、参考になる部分は多いと思います。
    そう言えば当社は広島出身いませんでしたっけか?
    (2016/6/24)

  • 課題図書だが、結構知らない事も多かった。

  • 広島を語る本は、何処の地方においても同じように、いろいろあるが、カープとマツダは切り離せない。それにカルビーとダイソーかな。
    綾瀬はるかが広島出身には少し驚いたけど、ある意味納得。いろんなアピールできる点で広島出身なら読んで惜しくない本かな

  • 故郷を離れて長いが、知ってることも知らないこともたくさん。外から来た人にこんな風に書かれるのは嬉しいものです。悪いところもいいところもたくさんある町、広島です。

  • レビュー省略

  • だいぶ前に予約していた本がようやく届きました。
    決してCSファイナルステージのために予習しようとしたわけでは…。

    この本では広島がとても素敵に描かれているので、ベイスターズを応援する立場でなければ、まちがいなくカープを応援したでしょう。
    でも実際カープに敗けるのはそれほど悔しくはないし、勝ったらもうけものみたいに思っています。
    いままで何人か広島出身の人と親しくしてきたのですが、全員好きです。

    「群れない、媚びない、靡かない気質」
    「独立不羈だが天下はとれない」

    著者の安西巧さんは日経新聞広島支局長なので、経済の話が中心になります。
    マツダ、アンデルセン、カルビー、酒造。
    遣唐使時代からあった造船、そして今は航空機事業へ。
    カープとサンフレッチェ。
    私が面白く思えたのは村上水軍と毛利の話ですねー、やっぱり。

    5年前に観光で広島駅付近と宮島へ、その数年前に仕事で呉に行って、とても良かったのですが、
    その頃とは随分変わってきたみたい。
    また行ってみたいな、広島。

  • 広島のいろいろな話がコロコロ変わるので、読んでて疲れた。

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著者プロフィール

日本経済新聞社大阪本社編集委員。
1959年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1983年、日本経済新聞入社。主に企業取材の第一線で活躍。

「2020年 『歴史に学ぶ プロ野球 16球団拡大構想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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