- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104312
作品紹介・あらすじ
近年、国際的な酒類コンペの賞を総なめしているジャパニーズウイスキー。躍進の裏には、秀逸な日本人の"ものづくり精神"があった-。一時期の人気低迷にもかかわらず、研究開発を重ね、ついに日本のウイスキーは、世界に類を見ない個性をもつ酒へと進化したのだ。知れば知るほど魅力的なその奥深き世界、ブレンドという魔術、バーで使える蘊蓄等、「世界一のブレンダー」が自ら伝授する、"ウイスキーを10倍愉しむ方法"。
感想・レビュー・書評
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サントリーのチーフブレンダーである輿水さんの著書。ブレンダー目線でのウイスキーの製造過程やブレンドの奥深さを記している。日本のウイスキー自体の歴史はそこまで長くないがそれ故にスコッチのような決まりも少なく柔軟に製造できることで多様なウイスキーができているのだと思った。匂いや味の表現が書いてあったが正直そんなに区別できるものなのか疑問ではあるが毎日の作業で研ぎ澄まされていくのだろう
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2018年10月8日読了。
●発酵槽を木桶とすることで、乳酸菌を住まわせて
定着させ、酵母と乳酸菌の共同作業をより活発になる。
●直火炊き→固形物が釜の底に沈殿し、焦げという現象を
起こしやすい。しかし、焦げというものは
香ばしさにも繋がる、またリッチな成分を
求めるには直火の魅力は捨て難い。
山崎蒸溜所や白州蒸溜所では、ウイスキー作
りの原点に戻り、その割合を増やしている。
●ポットスチルの3タイプ
「ストレートヘッド」
→ボディのしっかりした重厚な味わいのニューポットを
生む。
「バジル」「ランタンヘッド」
→軽快で華やかな洗練された香りが持ち味。
●貯蔵樽の種類(P69)
●樽材(ホワイトオーク、スパニッシュ〜、ミズナラ)
樽の形状・大きさ(パンチョン、シェリー、バーレル
ホッグスヘッド)
前回の原酒(シェリー、バーボン、ワイン)
●タイは日本を含めたアジアの国の中で最も多くスコッチ
を輸入している国のひとつ。
●和ウイスキー「膳」の成功
→樽の鏡板に杉材を用いると、すぎ特有の爽やかな香り
を発し、後味の切れも良くなる。
●「ウイスキーとはブレンドする酒である」
by鳥井信治郎
●和ウイスキー「座」の失敗。
最後までこだわりきれなかった。
●在庫によって、ある程度、味が左右されるウイスキー
づくりは、ストックのビジネス。
●「やってみなはれ」by鳥井信治郎 -
「ウイスキーのいろは」勉強になりました。やっぱりいちばん好きなお酒!
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サントリーのチーフブレンダー、輿水清一さんの本。物腰柔らかな文体だが、仕事へのこだわりを節々で感じる文章であった。
仕事は、自分の軸をぶらしてはいけない、正直に地味な仕事でもやり遂げ続けることが大事。向上心を持ち、前向きに仕事に取り組み続けることがいい仕事をするためのコツである。
とにかく、こだわりを持つなら人の目を気にせず徹底することが重要だと感じた。 -
サントリーチーフブレンダーである輿水精一さん(山梨大学工学部発酵生産学科卒業)の書かれた一冊。
ウイスキーに興味を持ちましたので、入門書として購入。
新書だけあって、はじめてコノ手の本を読む私でも既存の知識がなくても読み進めることができました。
付箋は14枚付きました。 -
日本のウイスキーは世界五大ウイスキーのひとつだそうだ。著者は“ブレンダー”といって何種類ものウイスキーを独自に混ぜ合わせ“和食に合うウイスキー”などを生み出した。ハイボールに使われるものも、炭酸で割ると一番おいしくなるように作ってあるという。日本人の繊細なものづくりの精神が、ウイスキーを日本のお酒へと確立したのだということが伝わる。
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「ウイスキーは日本の酒である」輿水精一
新潮新書。琥珀色。
さいたま読書会課題図書。
読了。 -
ウイスキーを製造する国は数多くあるが5大ウイスキーとまで言われるところまで日本は来ている。
国内のウイスキー市場は83年のピークから落ち込んできているなかのISCの受賞。
遅咲きのブレンダー、著者は「未完成」である。
ブレンドは樽ごとに異なるサントリーの保有する約80万樽から選んでいく。
グレーンウイスキー、モルト原酒、キーウイスキーをヴァッティングさせていく。 -
好きですよー、山崎♪
にしてもすごい歴史です。
あの濃ゆい琥珀色の「山崎50年」は、いつか味わいたい。 -
ウイスキーが呑みたくなった。呑むなら角かトリスのハイボールで。