堂々たる政治 (新潮新書 257)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102578

作品紹介・あらすじ

この国の土台が揺らいでいる。小泉政権の構造改革を継承し、突如瓦解した安倍政権、停滞し、綻び始めた国家の運営…いま、政治家に不可欠な判断の要諦とは何か、言葉と行動の重さとはいかなるものか。奇をてらわず、耳障りなことでも堂々と語る。文人の家系に生まれ、会社員から政治家に転身、度重なる落選やガンとの闘いまで、生涯を省察しながら、国の将来に深い想いをこめた初めての著書。

感想・レビュー・書評

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  • 執筆時は自民党だった与謝野氏の半生から、政治についての考え方の本。

    本人が言及しているが、自民党と民主党にそれほど差異はないと言っているところが、自民党→たちあがれ →民主党 に渡り歩いた原点か。

    上げ潮派中川氏とほぼ同時期に出しているので、財政再建派の本としておさえていてもよいかもしれない。

  • 国家は割り勘である。という主張には大きく同感。税と社会保障の一体改革は待ったなしの状態にある今、与謝野さんのシャープな能力が求められる。与党、野党という分別はどうでも良い。実現できる事が大事。

    与謝野 晶子の「劫初より 作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘ひとつ打つ」
    思いが伝わる

  • 消費税を上げなければならないんだ!という主張だけは伝わってきたが、なぜ無駄遣いもなくさずに増税しなければならないのか、まったく説得力に欠けた1冊。但し、言い難い事でもきちんと国民に伝えるべきだ、という政治姿勢には共感。

  • ★至極まっとう★書店で斜め読み。まさか総裁選に出るとは思わなかった著者がしばらく前に記した本。カイロのイングリッシュスクールで過ごした中高生時代、中曽根元首相の紹介で入社した日本原子力発電、当時の異能の上司、中曽根氏に対する尊敬の念、が印象深い(著者のウェブサイトを見たら、80年代から書いていた内容のようだ)。選挙での弱さと落選後なげやりになりかけたという点は人間臭い。「国家は割り勘」というのはまさにおっしゃる通り。霞が関に信奉者が多いというのは、そのまっとうさからなのだろうか。

  • 良くも悪くも内容の軽い一冊。まぁ、この手の人が内容のあるものを書こうものなら、読者はついていけないだろう。タイトルに著者の政治哲学が凝縮されている。読んでおいて損はない一冊。最前線で活躍する政治家の著書が増えることは、政治との距離が縮まるようで歓迎したい。

  • 中曽根さんの秘書であり、戦前生まれであり、政治にかける意気込みは伝わった。
    ただ、内容は軽い感じで教科書的なものではなかった。

  • これまでの人生の歩みを語っている4章と5章以外は、(本人はそうは言わないけど)「バランスが大事/行き過ぎはダメ」ばっか。自己矛盾や恣意的な自己正当化もしばしばあって感心しない。帯に書かれてる「耳障りなこと」の数少ない実例として出てくる消費税10%論も、わざわざ「景気回復」を「インフレ」と言ったり、景気が循環すべきものだという前提さえ捨てて政治家のくせに不況やデフレを甘受してたり、消費税増税の景気への影響に触れてなかったり、いまいち説得力に欠ける。

  • 2008/4
    最近増えてきた、現職の政治家による新書による自分の考えを表明している本。政権中枢にいながらも、特にさらに上を狙っているわけでもないので、ギラギラとした感じが少なく、政策通といわれている一面も感じられる。読みやすいので、悪くない一冊。

  • 落選したときのエピソードがw変な時期に菅内閣に一本釣りされて晩節を汚したというか、馬脚を現したというか

  • 与謝野馨もと衆議院議員の本
    書いてあることはもっともである。政策通と言われた方だけあって,
    内容はしっかりしている。
    菅内閣に入閣した振る舞いさえなければ,素晴らしい政治家だったと思います。多分,自分がしっかり経済を立て直さなければならないという使命感に基づく行動だったと思うのですが,残念でした。

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